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N1 言語知識(文字・語彙・文法)・読解

2025-07
問題1 の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1余暇の楽しみ方は色々ある。low confidence
1 ようか
2 よか
3 よが
4 ようが
2その動物は動きが鈍い。
1 するどい
2 にぶい
3 あらい
4 あやうい
3検閲が行われていない。
1 けんせき
2 けんえき
3 けんせつ
4 けんえつ
4彼の唱える理念は崇高なものだ。
1 すうこう
2 しゅうこう
3 しょうこう
4 そうこう
5自分には裁くことができなかった。
1 あばく
2 つらぬく
3 あざむく
4 さばく
6親友に複雑な胸中を打ち明ける。low confidence
1 きょうじゅう
2 きゅうじゅう
3 きょうちゅう
4 きゅうちゅう
問題2 (  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
7二つの会社の(  )によって、国内最大規模の食品会社が誕生した。
1 合併
2 連鎖
3 合致
4 連帯
8中山さんは(  )が器用で、子どもたちの洋服はすべて自分で作っているそうだ。
1 手元
2 手芸
3 手先
4 手際
9彼女はまだ19歳だが、20歳以上が参加できるイベントに年齢を(  )参加しようとした。
1 惑わせて
2 ごまかして
3 裏切って
4 くらまして
10活動報告の案をまとめたので、確認のうえ、足りない点があれば(  )してください。
1 混入
2 添加
3 加筆
4 注入
11眞田さんは若い頃何年も(  )があったが、資格を取得し、再就職が決まったそうだ。
1 ブランク
2 オフ
3 フリー
4 ブレイク
12近ごろの彼女の態度から、彼女の気持ちが変わったことには(  )気づいていた。
1 そろそろ
2 うっすら
3 ひんやり
4 しっとり
13古い曲を聞いていたら、子どものころの友の顔が(  )に浮かんだ。
1 内心
2 頭上
3 眼下
4 脳裏
問題3 の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
14まだいくつか着手していない仕事がある。
1 終わらせて
2 引き受けて
3 始めて
4 やり直して
15このトレンドはしばらく続くものと見られている。
1 関係
2 議論
3 混乱
4 傾向
16中川さんは転職した会社で破格の待遇を受けたらしい。
1 最も低い
2 不公平な
3 希望どおりの
4 特別によい
17小学生の頃、友達を冷やかして叱られた。
1 だまして
2 からかって
3 驚かせて
4 たたいて
18話を聞いた大木さんは怪訝な顔をした。
1 傷ついたような
2 あきれたような
3 不思議そうな
4 残念そうな
19娘は反抗期なので、親の言うことに悉く反発する。
1 すべて
2 激しく
3 しつこく
4 わざ
問題4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
20保留
1 デパートで子どもが迷子になったが、店員さんが保留してくれて無事だった。
2 上司の意見を聞く必要があるため、先方への返答を保留した。
3 顧客のデータは随時このパソコンに保留しています。
4 帰ろうとしたら、「もう少しゆっくりしていってください」と、保留された。
21緩和
1 工事についてあらかじめ住民に知らせたほうが、苦情の緩和につながるだろう。
2 社員の働きやすさを実現するため、職場環境の緩和が行われた。
3 無駄なコピーを減らすことで、経費の緩和が可能になる。
4 電車の車両を増やすことで、通勤時における混雑の緩和が期待される。
22程遠い
1 店の売り上げはかなり増えたが、まだ目標には程遠い。
2 卒業後、学生時代の友人とのつながりが徐々に程遠くなっている。
3 子どものころのことは、記憶が程遠くなっていてあまり覚えていない。
4 職場の同僚たちは、それぞれ年齢や趣味は程遠いが仲がいい。
23まろやか
1 迷子になって泣いている子どもを安心させようと、まろやかに話しかけた。
2 妹は怒りっぽい私とは反対で、まろやかな性格だ。
3 少しクリームと砂糖を入れたら、まろやかな味になった。
4 この毛布はとてもまろやかで、触ると気持ちがいいです。
24脱却
1 組織の発展のためには、現在の古い体制から脱却することが必要だ。
2 仕事が期限になったので、趣味で続けていたテニスのサークルを脱却しました。
3 マラソン大会で、林選手は皆の予想を脱却する素晴らしいタイムで優勝しました。
4 少し疲れたので、パーティーの途中で会場から脱却して休憩しました
25使いこなす
1 今年の予算は使いこなしてしまったので、新しい備品が購入できない。
2 あの人は相手によって態度を使いこなしているので、あまり信用できない。
3 革のかばんは、長く使いこなすと、つやが出て美しくなる。
4 兄はマニュアルを少し読んだだけで、その機材を使いこなしていた。
問題5 次の文の(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
26好きなことを我慢してする(  )節約は長く続かないと思う。
1 さえ
2 まで
3 こそ
4 のみ
27脳科学の研究が進んだ現代(  )、人が夢を見るメカニズムについては解明できない部分が多い。
1 にあっても
2 に至っては
3 をめぐって
4 を踏まえて
28同僚の山川さんは、相手が(  )おかしいと思ったことを指摘せずにはいられない性格だ。
1 先輩や上司や
2 先輩なり上司なり
3 先輩というか上司というか
4 先輩だろうが上司だろうが
29今日だけは遅刻できない(  )、なぜか電車が遅れる。
1 ときに限って
2 ことに反して
3 というときに限って
4 ということに反して
30この小説は、政界の権力の争いを題材(  )、描かれているのは家族のきずなであり、多くの人の心に響く感動の物語となっている。
1 であることで
2 とすることで
3 でありながらも
4 としながらも
31昨日、ジョギング中に足首を痛めてしまった。ちょっとひねっただけなので、病院で(  )、今朝もまだ少し痛む。
1 診てもらうほどではないものの
2 診てもらうほどではないどころか
3 診てもらわなくてはならないものの
4 診てもらわなくてはならないどころか
32息子は子どもの頃、色の好き嫌いがはっきりしていて、嫌な服を決して(  )。
1 着るまでもなかった
2 着るわけにはいかなかった
3 着ようがなかった
4 着ようとはしなかった
33弊社は地球環境に配慮した製品の開発をさらに進めて(  )。
1 まいります
2 いたします
3 いらっしゃいます
4 なさいます
34友人の田中が起業した会社が順調だという。あのとき、「うちの会社に来ないか」という彼の誘いを断らなければ、今ごろ部長くらいには(  )。
1 なってきたようだ
2 なっていたかもしれない
3 なってほしいようだ
4 なっていくかもしれない
35あんな大きな問題を起こした彼が、何の責任も(  )。
1 取りかねないわけだ
2 取らざるを得ないわけだ
3 取らずに済むわけがない
4 取り切れるわけがない
問題6 次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
36私の給料では、宝くじに          ★      一生買いそうにないlow confidence
1 しない
2 でも
3 当たり
4 限り
並べ順: 3 → 2 → 1 → 4
37私たちの日常生活に欠かせない          ★      店舗も出てきている。
1 コンビニが
2 定休日を設ける
3 近年の人手不足などにより
4 存在である
並べ順: 4 → 1 → 3 → 2
38いくら          ★      その様子がない。
1 一向に
2 飽きそうなものなのに
3 毎日見ていたら
4 好きだからといって
並べ順: 4 → 3 → 2 → 1
39医者「よく寝ているはずなのに日中眠い、夜中に何度も目が覚める          ★      可能性があります」
1 何らかの病気の
2 といった
3 睡眠に関する症状は
4 サインである
並べ順: 2 → 3 → 1 → 4
40専門家による          ★      深く考えさせられた。
1 現状について
2 便利で快適な暮らしと引き換えに
3 講演を聞いて
4 限りある大切な資源が失われつつある
並べ順: 3 → 2 → 4 → 1
問題7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、41から44の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

元アナウンサーなのでよく「失敗しないコミュニケーション術を教えてください」と言われます。
失敗しないコミュニケーションとはなんでしょう。ニュースキャスターのように滑らかに喋れるよう になることでしょうか。噛一の冗舌が上手になることで?私はどちらも違うと思います。
そもそも、コミュニケーションの目的はなんでしょうか。誰からも嫌われないで注目されることや、ほめられることや、偉そうに見せること?相手を思い通りに動かすこと?それとも就芯 の仕事をプレーすること?どれでもないですね。では、コミュニケーションの目的は何かと言えば、相手の助けになれること、相手41とよりよい関係を築けることです。これに尽きます。

私は、今でも人と関わることが苦手です。すぐに人の気持ちをわかったつもりになり、後で悔いることばかりです。でも、みんなが悩み考えながらどうしたらよいか工夫を重ねていますので、それだけに考えて言葉に対して予期せぬ反応が返ってくることも珍しくありません。迂闊(注1)なミスもあります。

相手のコンディションにもよります。人とのやりとりは、しょっちゅう42。

相手の反応が予測と違った時は、関係を変化させる好機でもあります。ずれの修正の過程で 以前より親しくなることも、誤解を43よい話し合いが必要になるでしょう。それにより良い取り組みのなかに信頼が加わります。このめんどうくさいやりとりこそが、人との関わりの醍醐味(注2)で、 私たちを回鍛するために「失敗しない会話」をマスターしようとするのは、むしろコミュニケー ションからの44。

(注1)迂闊:不注意
(注2)醍醐味:本当の楽しさのこと
41low confidence
1 しか
2 なら
3 すらも
4 だけが
42
1 失敗するに越したことはありません
2 失敗するわけにはいきません
3 失敗するものなのです
4 失敗するほどです
43
1 解くためには
2 解かなければ
3 解いたうえで
4 解いたからこそ
44
1 逃避だと思うでしょう
2 逃避でしょう
3 逃避だと思いがちです
4 逃避であるかのようです
問題8 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)

 社会というのは抽象的な概念だ。だから、社会を見せてみろといわれても、見せることはできない。テレビでニュース映像を見ていても社会を見たことにはならない。では、社会はどうしたら目に見えるか。それが街である。街の中で人と人とがどう具体的に関係し合っているかを見れば、社会は見える。社会は見せようがないが、人と人の具体的な関係こそが社会だからだ。物をつくる人がいて、運ぶ人がいて、売る人がいて、買う人がいる。そうした人々の無数の行為の連関(注)として社会は存在する。街は、その諸行為の連関を具体的に見せてくれる場なのだ。

(注) 連関:ここでは、つながり
45社会について、著者はどのように考えているか。low confidence
1 街の人々の個々の行為を理解することで、社会の仕組みが把握できる。
2 街の人々の多様性に着目することで、社会の複雑さに気づける。
3 街の人々の関係を見ることで、社会の姿が捉えられる。
4 街の経済活動に参加することで、社会のつながりが見えてくる。
(2)

 病気は、しばしば「鵺」にたとえられます。「鵺」は、頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎という奇怪な物の怪(注)で、からだの一部だけを見てもその本態を捉えることはできません。実は「病気」もこの「鵺」によく似ていて、私たちに多彩な症状を見せますが、その症状を生み出している、病気の「本体」を捉えることは容易ではありません。私たち医師は、病気というさまざまな「鵺」を、症状を手がかりにして引きずり出さなければならないのです。

(注) 物の怪:ここでは、想像上の生き物
46筆者によると、診断のときに医師はどうするべきか。low confidence
1 あらゆる症状を見て、病気を特定するべきだ。
2 からだ全体を見て、目に見えない症状を探るべきだ。
3 多様な症状を見て、複数の病気の影響を疑うべきだ。
4 特徴的な症状から、根本的な原因を見つけ出すべきだ。
(3)

 特許とは、ある企業が開発した新製品を、別な企業がまねして生産して利益をあげることを一定期間防止する制度である。新製品の開発には通常多額の資金が必要なので、新製品を一定期間独占的に販売して開発資金の回収を認める仕組みになっている。こうした制度がなければ、企業はリスクのある新製品開発に躊躇してしまい、社会の発展が阻害されてしまう。特許には、企業同士の公正な開発競争を促す目的があるのだ。

47筆者によると、特許制度による企業の利点は何か。low confidence
1 一定期間にいろいろな新製品を販売することができる。
2 新製品の開発に必要な資金を抑えることができる。
3 新製品の開発に安心して取り組むことができる。
4 ほかの企業との厳しい開発競争に勝つことができる。
(4)

 知を愛し求める人は、自らの無知に人一倍、敏感であるがゆえに、ふだんは意識しない日々の営みの細部にまで十分な意識を払っています。そこで自分があたりまえに受け入れていたことを見つけ出す、それは本当にあたりまえなのかと疑おうとするのです。

 このような仕方で「問い」を発し、あたりまえの根拠を吟味する経験を積み重ねると、一見すると透明に見える日常世界にもじつはさまざまな問題が隠れている、と感知するものである。

48筆者の考えに合うのはどれか。low confidence
1 自らの無知に気づいたら、当然と考えていることを疑うべきだ。
2 ふだん意識しないことに意識を払えば、日々の問題解決につながる。
3 日常の多様な問題を吟味し問いを発しさえすれば、人生が豊かになる。
4 無意識に受け入れていたことを疑うことで、見えなかった問題が見えてくる。
問題9 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
以下は、スポーツの分野におけるリーダーについて書かれた文章である。

 リーダーと呼ばれる立場にある者は、専門性をつねに高めていく努力を怠ってはならないのだが、以前は、専門書を読むとか、高い知識を持つ人に訊ねるとか、あるいは海外の最先端の情報を翻訳するなどすれば、ある程度は事足りた(注1)ように思う。いわゆる「受け売り」であっても、それなりにカバー(注2)できたのだ。

 しかし、これだけ情報化が進むと、その程度の「知識」は、持とうとすれば誰でも得ることができる。誰もが知り得ていることを話しても意味はないし、相手の行動を変えるきっかけにはならない。つまり、もはや「受け売り」の専門性は通用しないということだ。誰もが知り得る知識を、より深めたものでなければ「専門性」にはならないのである。

 そうした専門性を身につけるためには、自分自身が扱う人の人間的な弱さにもとづく問題に直面したとか、あるいは実際にそうした領域に足を踏み入れたなどして獲得したものでなければ、感度は鈍くなるのではないだろうか。そういう専門性が、これからは求められるのではないかと私は思うのだ。

(中略)

 つまり、専門性にはなんらかの裏付けが必要であり、リアリティを感じさせることが重要になるということである。

 言葉を変えれば、「知っている」だけでは専門性にはならないということだ。「わかっている」にならなければならない。「知った」ことを、それまでの経験なども付け加えながら自分のなかで自分の言葉として置き換え、「わかる」に変換させて初めて専門性を高めたことになるはずなのだ。

(注1) 事足りる:間に合う
(注2) カバーする:ここでは、必要を満たす
49「受け売り」の専門性について、筆者はどのように述べているか。low confidence
1 情報化が進み、誰もが専門家のようになって必要なくなった。
2 情報や知識を誰もが簡単に得られる時代になり、意味がなくなった。
3 以前なら受け入れられたが、今では誰も関心を持たなくなった。
4 より新しい知識や情報が求められるようになり、役に立たなくなった。
50筆者によると、リーダーに求められることは何か。low confidence
1 今持っている専門的な知識や情報に満足せず、さらに知ろうとすること
2 専門的な知識や情報に自身の経験などを加えて、専門性を高めていくこと
3 より高い知識と最先端の情報を獲得して、専門性をさらに高めていくこと
4 共感を得ながら、専門的なことをわかりやすく伝えられるようにすること
(2)

 人はなにも考えないということはできません。考えていないようでも、いろんな記憶や印象や思いや感情がゴチャマゼになって(注1)、決して筋道立ってなどいないでしょうが、なにかを考えてはいるのです。

(中略)

 それを誰かに伝えなければいけないときは、私たちは、それを本の頁や原稿用紙のマス目に沿って絞り出すように、なんとかきれいに整えて「出力」していきます。そうでなければ、ほかの誰かは、あなたの考えを知ることも読むこともできないからです。

 そうすることで、頭のなかが整理されたり、自分で思ってもいなかったような発想が浮かんでくることもあるでしょう。それこそが、書くことの恵みです。だから、ときどき私たちは、そうして出力されたものが、最初から頭のなかにあったかのように勘違いをしてしまいます。でも、当然のことながら、頭のなかが最初からそうなっていたわけではありません。逆に、書いたり読んだり反芻(注2)したりすることで、渾然一体として(注3)いた思いや感情や印象や考えの矛盾の「かたまり」のような豊かさが選別され、角を落とされ、成形されてしまうことも当然あります。これはある意味、とても惜しいことです。

 なぜなら、そういう腑分け(注4)されていない「かたまり」のような状態も、立派な「思考」だからです。そして、創造的な飛躍やひらめき、天から降ってきたようなアイデアというのは、こうした「かたまり」の思考がふつふつと(注5)化学反応のようなことを起こして、自分でもわからないまま、その「すきま」からひょいと飛び出してきたものなのです。

(注1) ゴチャマゼになる: 混ざり合う
(注2) 反芻する: 繰り返し考える
(注3) 渾然一体としている: さまざまなものが混ざり合って一体となっている
(注4) 腑分けする: 分析する
(注5) ふつふつと: ここでは、次々と
51筆者によると、書くことの利点は何か。low confidence
1 記憶や感情が整理され、論理的に説明できるようになること
2 深く考えるようになり、自分の考えがより明確になり得ること
3 整えて書こうとすることで、より優れた発想が得られること
4 まとまりのない思いや感情が整理され、新しい発想につながること
52とても惜しいことであるが、なぜか。low confidence
1 創造的なアイデアには思考の矛盾が不可欠だから。
2 整理されていない状態にも大切な思考があるから。
3 常に同じようなアイデアしか生み出せなくなるから。
4 思いや感情からしか創造的な思考は生まれないから。
(3)

 打ち合わせは参加するすべての人で議論をし、ひとつの結論を導き出していく作業である。その裏を返せば、意見が採用されていない人のほうが大勢いるのである。こうした場合、その場では納得しているものの、周囲からの扱われ方次第ではストレスが溜まっていくことになるであろう。

 「それならば、私はいなくてもいいじゃないですか」当然ながら、この先この人からはポジティブな(注1)発言は得られないであろう。

 メイン・アイデアを考えた人がすべての権限を握り始めたときは、特に注意が必要だ。最初に考えた人がその案件に責任を持つことは当然であるが、それと同時にチームのモチベーション(注2)への責任も持つことになると心得なければならない。そのために、本筋でないことは譲るクセをつけてみてはいかがだろうか。

 では何が本筋で、何が本筋でないのか。それを客観的に計る基準に「正しいか、正しくないか」「好きか、嫌いか」がある。本筋は「正しいか、正しくないか」で判断され、本筋でないものは「好きか、嫌いか」で判断される。つまり、好きか、嫌いかという好みに関しては、個人的な一存(注3)で切り捨てるのではなく、さまざまな意見を積極的に受け入れるべきであると考える。そのことでチームのひとりひとりが自分の存在意義を感じ、前向きなアイデアを出してくれるようになるだろう。

(注1) ポジティブな: 前向きな
(注2) モチベーション: やる気
(注3) 個人的な一存: 自分ひとりだけの考え
53自分の意見が採用されない人について、筆者はどのように述べているか。low confidence
1 結論に納得できない場合でも、みんなの意見に従うようになるだろう。
2 どんな打ち合わせにも今後参加したくなくなるだろう。
3 周囲の人の意見に対して、否定的な意見しか言わなくなるだろう。
4 周囲の対応によっては、前向きな意見を言わなくなるだろう。
54モチベーションへの責任も持つとあるが、どういうことか。low confidence
1 主観的判断に委ねられるものはチームの一人一人の意見を尊重する。
2 (選択肢が原資料に欠落)
3 (選択肢が原資料に欠落)
4 (選択肢が原資料に欠落)
(4)

 ガラス張りの床のある部屋で、赤ちゃんに自由にハイハイや寝返りなどをさせる実験があります。床は一部が深く掘ってありますが、その上をガラスで覆ってあるので安全です。

 赤ちゃんは最初は平気でガラス床の上をハイハイして通過します。

 ところが、ハイハイの経験が積み重なってくるとガラス床の上には這って出なくなります。転んだり落ちたりした経験があるからです。

 これは重要なことです。なぜなら、ヒヨコでは異なる結果が出るからです。卵から孵ったばかりのヒヨコを同じ床に置くと、初めからガラス床の上に出て行きません。

 野生の世界では、ヒヨコは一度でもどこかに落ちたら助からない可能性が高い。だから落ちないように、生まれたときから「高いところは怖い」ことが脳回路にインストールされているのです。

 一方、ヒトの場合は生まれてから自分で移動できるようになることで、経験を通じて、つまり痛い思いを通じて、「高さ」に恐怖を感じるようになります。ヒヨコの世界は「失敗=死」の世界です。高いところは危ないから近づかない、といった危険を回避する本能が最初からインストールされてないと、今日まで生き延びれなかったことでしょう。

 一方で、ヒトの赤ちゃんは「失敗=死」という世界からは、少し遠いところで生きています。いろんなものに手を伸ばし、ハイハイであちこち動き回り、たまに転んで泣きながら、ひとつひとつ「これは痛い」「これは面白い」と経験を積み重ねる余裕があるのですね。環境に合わせて、自分で学び取っていける柔らかさを持っている。

55初めからガラス床の上に出て行きませんとあるが、なぜか。low confidence
1 ガラスは危険なものだと本能で察知できるから。
2 致命的な危険を避ける本能が備わっているから。
3 未経験のことに対する恐怖心が強いから。
4 高いところに興味を持たないから。
56ヒトの能力について、筆者はどのように述べているか。low confidence
1 痛さや恐怖を感じた経験をしなければ、素朴な判断能力は身につかない。
2 幼少期に多くの経験を積むことで、柔軟に判断できるようになる。
3 生まれたときの判断能力が低いからこそ、柔軟に経験から学ぶことができる。
4 生まれたときの判断能力が低ければ低いほど、判断能力が大きく伸びる。
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下は、ある日本の美術館の館長が書いた文章である。

 美術館は芸術作品を楽しむ場所だ。しかし、予備知識なしに無心で楽しめるエンターテインメントと違って、アートを楽しむには特別な知識がいると①思っている人は多い。私はそうした考え方は大きな誤解だと思っている。

 しかし、そう考える人の気持ちがわからないではない。なぜなら、この国では子どもの頃からアートに親しむ環境が整っていないからだ。美術館では子どもはうるさくて邪魔な存在だとされている。美術館に来る資格があるのは分別のある大人だけだ―そう思われたら、敷居が高く(注1)なるのは仕方がない。しかし、その逆に、子どもの頃から美術館に何度も足を運び、なじみのある場所になっていれば、芸術作品との距離はもっと近づくだろう。

 では、子どもたちに美術館を楽しんでもらうにはどうすればいいのだろうか。

(中略)

 私がよくやるのは②「宝探し」だ。もともとはシカゴ美術館にいたときに同僚が実践しているのを見て面白いと思い、日本の美術館に来てからも実践している。

 「宝探し」のルールは簡単だ。子どもたちに美術館で販売されているポストカードを渡して、展示されているその作品を探すように言う。すると、彼らは絵を一生懸命見て、ポストカード(注2)に印刷されている絵を探す。作品を見つけ出したら、そのポストカードに感想を書いてもらう。どんなことを書いてもいい。感想が思い浮かばなければ、その絵の中に何が描かれているかということでいい。「見た」ものを書いてもらうだけでいいのだ。とにかく、作品を「見る」きっかけを作ることが目的である。

 大人はともすれば絵を頭で理解しようとする。この絵は印象派(注3)の巨匠○○(注4)が描いた絵だからすばらしい、というように、知識と実物を一致させるだけで満足してしまう。しかし、そんな見方が果たして本当に作品を「見た」と言えるだろうか。

 子どもたちは予備知識を持たずに絵を見る。そのときに「感動」しなくてもかまわない。一生懸命に「見る」だけでいいのだ。一枚の絵を一生懸命に見たという体験だけで、美術館に来た価値は十分にある。

 美術館のすばらしいところは「本物」をその目で見られることだ。子どもたちは手にしたポストカードと作品を見比べて「色が違う」と気づくかもしれない。それだけでも立派な「発見」だ。本物と印刷物は違うのだということがわかるだけでも、実物を見た甲斐がある。

 私は、教育とは、自分の感性で感じ、自分の頭で考えられるよう、感性と知性を鍛えることだと思っている。問いに対する答えを教えるだけが教育ではないはずだ。そして、美術館は、うまく使えば、感性を鍛えるすばらしい学校になりうる場所だ。なぜなら、美術館は「答えがたくさんある」ことを教えるのに最適な場だからだ。

 一人ひとり見る「目」も違えば、その作品を感じる「心」も、そこから考える「頭」も違う。答えは決して一つではないのだ。

(注1) 敷居が高い: 近づきにくい
(注2) ポストカード: ここでは、芸術作品が印刷されたはがき
(注3) 印象派: ここでは、絵画の流派の一つ
(注4)巨匠○○: ○○という名前の巨匠
57①思っている人は多いとあるが、そういう人たちの気持ちについて筆者はどのように考えているか。low confidence
1 美術館は楽しむより学ぶ場所だと思われているから理解できる。
2 美術館には知識がないと理解できない作品が多いから理解できる。
3 芸術作品の楽しみ方は大人になってからしか学べないから理解できる。
4 子どもの頃から芸術作品に触れる体験が十分ではないから理解できる。
58筆者が、子どもたちに②「宝探し」をさせるのは何のためか。low confidence
1 本物の価値を理解させるため。
2 本物を実際に見る機会を作るため。
3 本物を見た感動を忘れないようにするため。
4 本物を通して知識を確かなものにするため。
59筆者によると、美術館は子どもたちの教育にどのように役立つか。low confidence
1 子どもたちはさまざまな発見を通して感性を磨けるようになる。
2 子どもたちは多くの作品の中から価値のあるものが見極められるようになる。
3 子どもたちは考えることより感じることのほうが大切だとわかるようになる。
4 子どもたちは感性を鍛えることができより良い答えが見つけ出せるようになる。
問題11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A

 人は不安を感じたり緊張したりすると、慌てたり身体の動きがぎこちなくなったりして、本来の力が発揮できなくなることがある。そういうときは、「うまくいかなかったらどうしよう」といったマイナスの思考をしないようにする必要がある。それには、自分自身に肯定的な言葉を発することが効果的だ。「きっとうまくいく」と言い聞かせたり、「こうなりたい」という具体的なイメージを言葉にしたりする。脳は自分が発した言葉を真実だと認識しているので、その言葉通りになると思えてきて不安な気持ちが和らいでいく。つまり、心の状態はコントロールが可能だ。心の状態が好転すれば、身体も満たされた動きとなり、本来の力が発揮できるはずだ。

B

 人は不安な状態に陥ると、反射的に下を向いています。このように、人間の身体というものは、心の微妙な動きに反応しているのです。こうした身体と心の関係性をうまく活用すると、身体の動きを操作することで心の動きまでもコントロールすることができるようになるのです。

 たとえば、不安でしようがない状態になったときは意識的に目線を上げてみる。極度に緊張して呼吸が早くなったとしたら、息を大きく吸い込んで深呼吸をしてみる。

 シンプルにいうならば、今の身体の状態に対して、すべて反対の方向に身体を動かせばよいのです。目線を上げれば不安は解消されますし、深呼吸をすれば落ち着いた状態になります。

 そもそも、心の状態というものは、自律神経(注)を通して身体の反応へと現れてくるものだが、こうした作用を逆転させてやることで、身体の動きから自律神経に対して、逆のアプローチをかけていくことができるのです。

(注)自律神経:意志とは無関係に、身体の機能を自動的に調節する神経
60不安を感じたり緊張したりしたとき、AとBはどうすればよいと述べているか。low confidence
1 AもBも、深呼吸しながらうまくいっている状態をイメージすればよいと述べている。
2 AもBも、今の身体の状態を落ち着かせる動きをすればよいと述べている。
3 Aは自分がどうなりたいかを具体的に言葉にすればよいと述べている、Bは身体の力を抜いて呼吸を整えればよいと述べている。
4 Aは自分に前向きな言葉をかければよいと述べている、Bは今の身体の状態が反対になるようにすればよいと述べている。
61AとBで共通して述べていることは何か。low confidence
1 心の状態を変えるには思考を変える必要がある。
2 心の状態を自覚することは難しい。
3 心の状態は身体の状態から影響を受けやすい。
4 心の状態は自分の力でよい方向に変えられる。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下は、コンピューターによる将棋が出現したことに対して書かれた記事である。

 人間同士の将棋、勝負というのは、ただ盤上(注1)で能力を発揮し合うだけのものではなく、必ずそこに至るまでのプロセスがあります。強い相手と戦うことになってプレッシャーを受けたり、「ああ、厳しい相手だなあ」と萎縮してしまって勉強の意欲が減ったりすることだってあります。でも、「それじゃダメだ」と自分の心と戦ったり、整理をつけたりして最終的に対局(注2)当日を迎える。もちろん盤上の戦いもすごく大変なことですが、必ず事前にそういうステップを踏んでいます。

 人間の強さというのは、他人との戦いはもちろんですが、自分自身との戦いによっても生まれ、育っていくものなのです。

 それに、人間は疲れも感じるし、集中力も永遠には続きません。判断ミスだって何度もします。しかし、そんなちっぽけな一人の人間が焦りや苦しさを乗り越えて、観ている側が感動したり、あっと驚くような勝負をしたりする。それこそが人間の将棋の醍醐味のようなものなのです。

(中略)

 よく言われることですが、コンピューターに悩みやプレッシャーはありません。いくらコンピューターが強くても、すぐにそうした人間的なプロセスを乗り越えることができるわけではありません。

 強いコンピューターというのは、開発者のプログラミング(注3)能力、また人間的な意味で言えば開発に懸ける情熱とか、そういうものが評価されています。ただそれは、人間の将棋の強さとは別の軸にあるもののようです。

 その相容(注4)れないまったく別のものの強さを競わせたのが、棋士(注5)対コンピューター戦です。その結果、コンピューターのほうが強かったとしても、人間の強さが魅力や意味を失うわけではないでしょう。

 もちろん、棋士がコンピューターに負けたら、ファンのほうがガッカリする気持ちもわかります。いままで人間同士の素晴らしい戦いを観てきて、最強棋士のすごさを体感してきた。そういう中でソフトという新しい存在が出てきてそれに負かされたら、人間は感情の生き物である以上、惨憺するのも当然だと思うのです。

 いままで自分が興奮や感動してきたものは何だったのだ、と。

 ただ実は、人間とコンピューターの強さというのは棲み分けがあるのではなくて、それぞれが固有の良さを持っているものだと思うのです。

 人間対人間、人間対コンピューター、コンピューター対コンピューター。大きく分ければこの三つになると思いますが、これらはそれぞれに独立した魅力があって、お互いを阻害するものはありません。そこを分けて考えることが大事なのではないでしょうか。

 この三つのコンテンツ(注6)を徹底的に味わい尽くしたうえで、コンピューター対コンピューターの対戦が一番面白いと思えば、人間の強さに魅力を感じなくなっても仕方がないとは思います。でもきちんと比較せずに、なんとなく時代の流れやちょっとしたインパクトだけで、人間対人間の面白さの魅力が薄いんだと思うのはすごくもったいない。

(注1) 盤:ここでは、将棋をする台
(注2) 対局:ここでは、勝負
(注3) プログラミング:コンピューターのプログラムを作ること
(注4) 相容れない:ここでは、性質が異なる
(注5) 棋士:職業として将棋をする人
(注6) コンテンツ:ここでは、対戦の内容
62人間同士の将棋の魅力について、筆者はどのように考えているか。low confidence
1 勝負に至るまでの苦悩を抱えつつ、戦いに臨んでいる棋士に魅力がある。
2 勝負自体ではなく、勝負の前の自分自身と戦うプロセスに感動する。
3 焦りや苦しさを克服して、勝った棋士に魅力が感じられる。
4 弱い側が強い相手に挑んで勝つ勝負にこそ感動する。
63コンピューターによる将棋について、筆者はどのように述べているか。low confidence
1 強さの基準が人間とは異なるので、人間の将棋と比べられるものではない。
2 常に一定の能力が発揮できるので、人間を感動させる勝負はできない。
3 人間には超えることができない力があり、人間と勝負することに意味はない。
4 人間のような焦りや苦しさは感じないので、人間の強さは超えられない。
64筆者の考えに合うのはどれか。low confidence
1 三つの対戦を十分に味わってはじめて、将棋の本当の魅力に気づくことができる。
2 三つの対戦をきちんと比較すれば、人間同士の将棋が最も面白いとわかる。
3 コンピューターによる将棋の出現で人間同士の将棋の魅力が失われたわけではない。
4 コンピューターによる将棋の出現のおかげで将棋の魅力が増したとは言えない。
問題13 右のページは、ある市民学習センターの講座募集の案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
65次の4つの団体は、玉北市在住者による団体で、今後、以下の講座の開講を検討している。この中で「市民企画講座」に応募できるのはどの団体か。low confidence
1 大空グループ
2 もみじの会
3 玉北文化の家
4 玉北市歴史クラブ
66田村さんはある団体の代表者を務めており、今回初めて「市民企画講座」に応募したいと考えている。外部の講師を探しているが、講師について留意しなければならないことは何か。low confidence
1 玉北市在住で、③に出席し、②に同伴してくれる人を選ぶ。
2 玉北市在住で、「講座概要」を作成し、①と③に出席してくれる人を選ぶ。
3 「講座概要」を作成し、③に出席してくれる人を選ぶ。
4 「講座概要」を作成し、①と③に出席してくれる人を選ぶ。

玉北市市民学習センター

「市民企画講座」募集

A. 「市民企画講座」とは

 市内で活動する団体の皆さんに、講座を企画・運営してもらうものです。市民学習センターは、広報、受講者の募集、会場の提供を行います。

B. 応募条件

<申し込める団体>

・玉北市在住者による団体

<実施できる講座>

〈内容・講師〉

・文化芸術、歴史等に関する内容で、当センター内の教室(和室含む)で開催できるもの

・団体のメンバーが講師をすることも、外部の講師を招くことも可能

※ 外部の講師も玉北市在住でなくてかまいません

〈実施期間・回数〉

・4月1日〜9月30日の間で、計4〜6回の実施

<定員・受講対象者>

・定員10〜30人

・受講対象者は玉北市在住者とし、年齢による限定をしないこと

 ※ 夏休み期間中(7月25日〜8月31日)に行う講座のみ、「子供」または「親子」に対象を限定してもかまいません。

C. スケジュール

① 事前説明会:1月13日(土)14時〜16時 市民学習センター2階会議室

・応募・企画・運営の注意点等をご説明します。初めて応募する団体の代表者は、必ず出席してください。事前申込は不要です。

② 応募書類提出・受付期間 1月15日(月)〜1月31日(水)

・応募書類(「申請書」と「講座概要」)を、当センターの開館時間内(平日9時〜19時)に窓口に持参してください。記載内容を確認するので、代表者が提出してください。

・「講座概要」は、講師が作成してください。

③ 選考会(面接):2月24日(土)午後

・代表者が必ず出席してください。代表者と講師が異なる場合は、講師も一緒に来館してください。

・結果は3月上旬に郵送します。

[問い合わせ]玉北市市民学習センター 電話021-885-5700

〒665-2243 玉北市浅田町2-5