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N1 言語知識(文字・語彙・文法)・読解

2022-07
問題1 の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1勇敢に戦う主人公に子どもたちは夢中だ。
1 ゆうかん
2 ゆうがん
3 ゆうけん
4 ゆうげん
2その件について、忠告すべきかどうか考えている。
1 しんこく
2 じゅうこく
3 ちゅうこく
4 じんこく
3チームの多くの選手が監督を慕っているようだ。
1 いたわって
2 うやまって
3 したって
4 かばって
4建物の入口は、夜間は施錠されている。
1 せいてい
2 せてい
3 せいじょう
4 せじょう
5対策の結果、地盤の沈下は食い止められている。
1 ちんげ
2 ちんか
3 しんか
4 しんげ
6激しい雪に阻まれて前に進めない。
1 かこむ
2 からむ
3 こばむ
4 はばむ
問題2 (  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
7子どもたちは(  )なリズムに合わせ、手をたたいたり、踊ったりした。
1 手軽
2 軽率
3 気軽
4 軽快
8予習、授業、復習という(  )を繰り返すことで、知識の定着を図る。
1 ピッチ
2 サイクル
3 シフト
4 ペース
9当事者間では紛争が解決できず、第三者が(  )に入った。
1 代行
2 仲裁
3 干渉
4 媒介
10そのいたずらは息子の(  )に違いない。
1 しわざ
2 そぶり
3 腕前
4 扱い
11完成間際のマンションに欠陥があることが(  )して、工事が中止された。
1 発覚
2 派生
3 波及
4 露出
12この温泉には肌にいい成分が含まれているので、入浴後は肌が(  )になります。
1 ざらざら
2 ねばねば
3 すべすべ
4 ごつごつ
13議論が(  )、話し合いは平行線をたどった。
1 掛け合わなくて
2 張り合わなくて
3 かみ合わなくて
4 釣り合わなくて
問題3 の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
14友人に触発されて、事業を始めた。
1 誘われて
2 提案されて
3 助けられて
4 刺激されて
15彼の言動にはほとんどの人が閉口している。
1 慣れて
2 困って
3 がっかりして
4 ほっとして
16彼は仕事を辞めてから、気ままな生活をしているようだ。
1 質素な
2 退屈な
3 ぜいたくな
4 自由な
176時発の飛行機には、若干空席があります。
1 まだ
2 かなり
3 いくつか
4 おそらく
18これは手分けしたほうがいい。
1 分割
2 分別
3 分担
4 分類
19林さんが、残った仕事をてきぱきと処理してくれた。
1 早く正確に
2 時間をかけて丁寧に
3 張り切る
4 嫌がる
問題4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
20結末
1 急な用事ができたため、パーティーの結末までいられなかった。
2 物語の結末を知りたくて、分厚い本をひと晩で読んでしまった。
3 後から来た人は、この列の結末に並んでください。
4 細い枝の結末にかわいらしい白い花が咲いている。
21そそる
1 この先は急なカーブなので、注意をそそる標識が必要だ。
2 先日の符由氏の発言は、国民の対立をそそるものだと批判を浴びた。
3 料理の味も香りも彩りも食欲をそそる要素だ。
4 救命センターの医師は常に緊張をそそられている。
22遮断
1 この部屋なら、外部の音を遮断してピアノの演奏が録音できる。
2 機械の点検のため、工場の稼働を一時的に遮断している。
3 ダイエットを始めて以来、大好きな甘い物を遮断している。
4 彼女から突然交際を遮断すると言われて驚いた。
23要請
1 この機械は、最新の物で性能はいいが、電力の要請が大きいのが難点だ。
2 被災地からの要請で、国から医療チームが派遣されることになった。
3 今回の仕事は特別な資格の要請はないので、どなたでも応募できます。
4 高級ワインを何本も飲んで、レストランから高額な要請があった。
24ぎこちない
1 憧れの歌手に会った時、緊張して動作がぎこちなくなってしまった。
2 この道は路面の状態が悪くてぎこちないので、運転しにくい。
3 今年は天候が悪く、稲や野菜の生育がぎこちないそうだ。
4 風邪でのどの調子がよくないのか、声がぎこちなくて聞き取りにくい。
25断じて
1 彼は一生懸命思い出そうとしているが、そのときのことを断じて覚えていないようだ。
2 その扉はとても重くて、どんなに押しても断じて開かなかった。
3 若いころは体が丈夫で断じて風邪をひくこともなかったが、最近すっかり弱くなった。
4 他人を差別したりいじめたりすることは、断じて許されない。
問題5 次の文の(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
26このお寺は、釘などの金属類は(  )使わず、木材だけで建てられているそうだ。
1 あまりに
2 いっさい
3 できれば
4 どうしても
27旅館の窓から見えた山々は紅葉で鮮やかに色づいており、澄んだ青空(  )、なんとも美しかった。
1 を経て
2 を基に
3 と相まって
4 と引きかえに
28ふるさとの美しい海を見る(  )、この美しい海がいつまでもこのままであってほしいと思う。
1 につけ
2 にせよ
3 とはいえ
4 というのは
29マラソン大会から帰るとき、電車はすいていたが、一度座ったら(  )疲れていたので、ずっと立っていた。
1 立ち上がってはいけないなんて
2 立ち上がれそうにないなんて
3 立ち上がってはいけないぐらい
4 立ち上がれそうにないぐらい
30健康的な生活を送るためには睡眠時間を十分にとる必要があるが、ただ長く(  )、そうではない。時間だけでなく睡眠の質も重要だ。
1 眠ればいいかというと
2 眠ればいいというより
3 眠ってもいいかというと
4 眠ってもいいというより
31さくら小学校では、児童数が増加して、それまでの教室数では対応(  )、今年新しい校舎が建設された。
1 しきれなくなったからには
2 しきれなくなったことから
3 するほかなくなったからには
4 するほかなくなったことから
32YUUKI遊園地はオープンからまもなく1年を迎える。総来場者数は、先月末の時点で850万人に上り、一周年となる来月には1000万人を超える(  )という。
1 限りだ
2 最中だ
3 見込みだ
4 一方だ
33アルバイトを終えて帰ってきたが、のんびり(  )。明日提出するレポートを完成させなければならない。
1 するしかない
2 してしかたがない
3 するまでもない
4 してはいられない
34

A「あれ、ぜいたくのぜいって、漢字でどう(  )?」

B「え、私も思い出せない」

1 書くんだよね
2 書くんだっけ
3 書けるんだよね
4 書けるんだっけ
35私としては(  )のだが、妻は私の一言に感動したらしく、泣かれてしまった。
1 泣くつもりはなかった
2 泣かせるつもりはなかった
3 泣きたくてたまらなかった
4 泣かせたくてたまらなかった
問題6 次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
36

(インタビューで)

私が30年間歌手を続けてこられたのは、ファンの方の支えがあったからです。         ★     、歌い続けたいと思っています。

1 限り
2 ファンの皆さんが
3 応援してくれる
4 いる
並べ順: 3 → 2 → 4 → 1
37S市が18歳以上の          ★      運動不足を感じていることがわかった。
1 意識調査を行ったところ、
2 市民を対象に
3 多くの人が
4 運動に関する
並べ順: 2 → 4 → 1 → 3
38子供のころ、母はしつけに厳しくて、私はそれが嫌だった。しかし、母が          ★      今ならわかる。
1 親になった
2 私のことを
3 思えばこそだったのだと
4 厳しかったのは、
並べ順: 4 → 2 → 3 → 1
39去年          ★     、若者の間で流行している。
1 レインコートは
2 機能性もさることながら
3 M社から発売された
4 そのかわいらしいデザインが話題となり
並べ順: 3 → 1 → 2 → 4
40「未来のものづくりコンテスト」は、         ★     、今年で20回目を迎える。
1 子供たちに
2 コンテストで
3 ものづくりの面白さを感じてもらおうと
4 YUUKI社が創立50周年を機に始めた
並べ順: 1 → 3 → 4 → 2
問題7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、41から44の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下では、作家が書いた文章です

立場が人をつくる。とはよく言ったものだと思います。これは主にビジネスの世界で使われていることばだと思うのですが、子どもの社会でも同じようなことを感じることが多々あります。

ここ十数年、私は毎月、保育園の取材を行っていました。いま多くの保育園では0歳から五歳(就学前まで)の子どもを受け入れていますが、なかには0歳から二歳児までの 低齢児を対象にした保育園もあります。41、に行って驚くのは、二歳児の姿です。五歳児までいる保育園の二歳児や、園に通っていない二歳児と比べると、とにかくしっかりして見えるのです。

どちらがいいとか、わるい、という話ではありません。42、「自分は小さい子」という環境で生活をするのと「自分は一番大きい子」という環境で過ごすのでは、やはり行動や意識に違いが出てくると思うのです。

それが顕著にあらわれていると思うのは、小学校一年生へと進学したときの子どもたちです。

入学前、保育園や幼稚園の年長児(注1)だったときは、小さなお友だちの着替えを手伝ったり、給食や掃除などのお当番活動を行ったり、あそびを通してさまざまな活動のなかで、いろいろな体験をつみかさねていきます。

年長児は、なんでもできるかっこいいお兄ちゃん、お姉ちゃんだったのです。

ところが、小学校に43、一年生は面倒を見てもらう、小さくてかわいい存在になります。立場が一転するのです。

六年生に手を握られ、トイレに連れて行ってもらっている一年生のなかには、案外まんざらでもない(注2)顔で、その状況に順応している子もいます。それはそれでかわいいのですが。。。

けれど、いるのです。いえ、実はたくさんの一年生が、お世話されることに対して、なんで?どうして?と感じていると思うのです。

「ぼくはわたしは大きくなったのに!」と。

そんな不満顔の一年生が、なんとも44。

子どもは、自分の明日に大きな期待をしている。その期待が、子どものたくましさなのではないかと思うのです。

(注1)年長児: 年齢がいちばん上のクラスの幼児
(注2)まんざらでもない: 嫌ではなさそうな
41
1 保育園
2 ある保育園
3 そうした保育園
4 それ以外の保育園
42
1 なお
2 ただ
3 ゆえに
4 それなのに
43
1 入学したとたん
2 入学しておきながら
3 入学したとしても
4 入学してはじめて
44
1 たくましく思えます
2 たくましいとされています
3 たくましかったはずです
4 たくましくなったものです
問題8 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)

テレビ番組は、その番組内容のすべてが視聴者に伝わるよう、わかるように作られるが、一歩間違えれば、「わかりやすいだけの番組づくり」になってしまう危険性がある。メッセージがシンプルな番組のほうが視聴率を取りやすい、などと言われる傾向があるなかで、「わかりやすく」することでかえって、事象や事実の、深さ、複雑さ、多面性、つまり事実の豊かさを、そぎ落としてしまう(注)危険性があるのだ。とりわけ報道番組では、このことは致命的な危うさになる。

(注)そぎ落とす:削る
45筆者が、番組づくりにおいて危険だと感じていることは何か。
1 視聴率を上げようとして、事実とは異なることを伝えてしまうこと
2 わかりやすいことだけを伝えて、視聴者に関心を持たれなくなってしまうこと
3 わかりやすくしようとして、事実を掘り下げて伝えられなくなってしまうこと
4 メッセージをシンプルにしようとして、本質がわかりにくくなってしまうこと
(2)

人材育成という場面では、相手に「失敗する権利」をもっと与えてもいいような気がします。それはなによりも「失敗する権利」を与えることが、相手の自発性を生み出すことに結びつくからです。

逆にいえば「失敗する権利」がないところでは、行動がどうしても「しなければならない」の連続になり、自発性よりも義務感を助長してしまいます。自分はどのくらい相手に「失敗する権利」を与えているのか、一度立ち止まって考える価値はあるでしょう。

46筆者の考えに合うのはどれか
1 失敗してもいいと思わせることで、相手は自ら行動できるようになる。
2 失敗を経験させれば、相手は失敗について自ら考えるようになる。
3 失敗の経験を積ませることで、相手は失敗をしないようになる。
4 失敗を許容しなければ、相手は行動することを恐れてしまう。
(3)

直感力は即座に作用する場合もあれば、逆に時間をおいて、ある日突然作用をすることもあります。言い方を変えれば、気まぐれな存在とも言えます。

しかし、その気まぐれとも思える直感力による「発見や気づき」は、考え続けたり、悩み続けるといった努力と強い指向性(注)の結果として生まれてくる「閃き」であって、探求への意識関心がないところに発生することもありません。つまり、強い探求心と問題意識を持ち続けた結果として、あとから直感が働いているわけです。

(注)指向性:ここでは、特定の方向に向かう意識
47筆者の考えに合うのはどれか
1 直感力による「発見や気づき」は、問題の解決に欠かせない。
2 「発見や気づき」は直感力によって生まれるわけではない。
3 強い探求心と問題意識を持っていれば、問題は解決できる。
4 問題への探求心を持ち続けていなければ、直感力は作用しない。
(4)

「思い出」とは、「かつて」の私の出来事について、「いま」の私の内で生起する「心の動き」のことだ。嫌な不愉快な「思い出」は自ずと封印されて(注1)縮小してもゆくが、一方の楽しい愉快な「思い出」は止め処なく(注2)過剰に膨らみ、出来事の事実を超えて一つの「物語」が出来上がってしまうことも多い。「かつて」から経た時間が遠くなればなるほど(老いるほど)、思い違いや思い込みを含んだ「私の記憶」が作られる、そうなりがちだ。

(注1)封印されて:ここでは、触られずに
(注2)止め処なく:止まることなく
48「思い出」について、筆者の考えに合うのはどれか。
1 不愉快な「思い出」ほど、記憶に残りやすい。
2 時間がたてば、多くの「思い出」が消えていく。
3 時間がたつほど、事実とは異なっていくことが多い。
4 出来事の記憶が鮮明なほど、自分の「物語」が作られる。
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)

巷によくある料理本について、私がかねがね不満に思っていたことがある。

それは、たとえば炒飯ならば、一、フライパンを熱する。二、大さじ二杯のサラダ油を入れる。三、溶き卵を入れる。・・・・といった感じに書かれていることが多くて、なぜそうするのかが書かれていないのだ。なぜフライパンを熱してから油を入れるのか。なぜ溶き卵をこのタイミングで入れるのか。私は、そういうことが知りたい。型というかマニュアルが欲しいのではなく、その型が生み出された基本原理が知りたいのである。

基本原理さえつかめれば、これは他にも広く応用が利くので、後々役立つ度合いが大きい。個別の型だけを学んでも、それは他のことに応用できるのかできないのか判断がつかないし、応用したとしても、その範囲はかなり限定されてしまう。そして何より、ただ誰かの作った型に理由もわからず無自覚なまま従っていること自体が、私にはとても気持ちが悪いのだ。

(中略)

型というものは、それを考案した人自身に最も必要だったものであって、必ずしもすべての人に有益とは限らない。真に学ぶとは、誰かの型をコピーすることではなく、そこからエッセンスを抽出して、自分に合ったやり方を生み出すことではないだろうか。

マニュアルを使うことに慣らされた現代だからこそ、白紙の状態から必要なやり方をその都度見つけ出せるような人間を育てていく必要があるのではないかと、私はいろんな場面で思うのである。

49料理本について筆者が不満に思っていたことは何か
1 なぜ自分とは違う手順なのかがわからないこと。
2 作り方が丁寧に書かれていないこと。
3 手順が決められた理由が書かれていないこと。
4 手順が一つしか書かれていないこと。
50型について、筆者はどのように述べているか
1 個人が自由に作ったもので、基本原理をもとに作られたものではない。
2 学ぶことはできないので、自分で見つけるしかない。
3 作った人には必要なものだが、誰にでも役に立つとは言えない。
4 作った人から学べば、誰にでも応用できるものだ。
51学ぶことについて、筆者の考えに合うのはどれか
1 基本原理を理解したうえで、自分なりのやり方を発見することが大切だ。
2 より多くの型を学び、その中から自分に合ったやり方を探し出すべきだ。
3 まず型を身につけ、それを自分に合うように修正していくことが大切だ。
4 マニュアルを使うことをやめて、基本原理を自分で考えるべきだ。
(2)

これまでずいぶんたくさんアニメーションを作ってきましたが、しかしなかなか未だに巧くアニメーションを作るのは難しく、大変です。いつもどう作ったらよいのか、作り始めてからもとまどってしまうのです。しかし少しずつ形になってくると、ふつふつと(注1)楽しくなってくるのです。そしてできあがってきたイメージと自分の頭の中のイメージとの、一致とズレを近づけたり、遠ざけたりするために、たくさんの作業を積み重ねて、最後には、どこかであきらめを付けて、終わりにします。

ただその時には終わったと思っても、少し時間を置いてみると、もう少しこうすればよかった、ああすればよかったと、後悔ばかりが浮かんできて、自分のアニメーションの上映会に立ち会う時は、いたたまれない思いがします。アニメーションに限らず、クリエーター(注2)は多かれ少なかれ、ただ楽しいばかりではなく、こんな思いをしながら、次こそは自分のベストを形にしようと、日々まるで「修行」のように物作りに追われていくのではないでしょうか。いつかは、この魔物から逃れて、心安らかな日が訪れるのを夢想しながら。

(中略)

現実世界には、辛いことや思いどおりにならないこともたくさんありますが、創作活動の中、精神の世界で自由に羽を伸ばせる時、そこには他のいろいろな楽しい娯楽では味わえない深い喜びがあり、それがこの魔物から逃れられない理由のひとつです。

そして、言葉にはできない価値観をうまく作品として整えられた時、それは人の反応や評価を超えた、絶対的な充実感を与えてくれるものと信じています。

(注1)ふつふつと:心の中からわいてくるように
(注2)クリエーター:創造的な仕事に携わっている人
52筆者にとって、アニメーションを作る作業とはどのようなものか
1 自分のイメージどおりになることを求めずに、楽しみながら形にする。
2 自分のイメージに近づけて修正を重ねるうちに、できあがっていく。
3 思い描いたことと現実の形を調整し続け、あるところで妥協する。
4 十分納得できるまで、完成に向けて作業を積み重ねる。
53この魔物とは何か
1 我慢できないくらい大変で、作品作りをやめてしまいたくなる物作り。
2 後悔に悩まされながら、納得できる作品を目指し続ける物作り。
3 自分のベストの形が分からなくなってしまうような物作り。
4 作品を作り終えるたびに、気力を奪われるような物作り。
54創作することについて、筆者の考えに合うのはどれか。
1 自分の思いどおりにならなくても、人に評価された時に充実感が得られる。
2 自分の世界観を思う存分広げ、作品の中で表現できた時に満足できる。
3 満足できる作品になりそうになくても、完成させると充実感が得られる。
4 いつか満足する作品が作れると信じていれば、評価される作品が作れる。
(3)

人間の脳の一部に、前ぜん頭とう葉ようというものがある。

この前ぜん頭とう葉ようは、意欲や感情のコントロール、思考や想像のスイッチ機能を果たしていると考えられている。そして、長期記憶を保持する役割も担っている。しかしここが、脳の中で一番早く老化が始まるのだという。(中略)

前ぜん頭とう葉ようの老化に拍車をかけると懸念されているものがある。デジタル(注1)だ。

人間がパソコンやスマートフォン(注2)、インターネットなどに頼り過ぎるようになったことで、自分の頭の中に情報や知識を蓄積したり、繰り返し引き出す機会が減った。それが前ぜん頭とう葉ようの老化をいっそう促しているという指摘がある。

デジタルの中に蓄えられる莫ばく大だいな情報を、人間に新たに与えられた「外部脳」だと解釈し、これが人間の脳の効率化につながるのだという見解が増えた。外部脳を持てば、自分の脳を記憶装置にせず、思考の場として徹底できる、そう考える専門家も少なくない。

しかし、外部脳に頼ることの代償が前ぜん頭とう葉ようの老化促進だとすれば、この考えに対しては慎重に対峙(注3)しなければならない。

自分の脳の中に情報や知識を記憶し、それを駆使してこそ生まれる連想や判断というものがある。これを頻繁に繰り返すことで、人間の脳の潜在力が引き出され、老化も防ぐことができる。外部脳ができたことを謳おう歌かする前に、自分の脳を鍛え、活用することの重要性を再認識する必要がありそうだ。闇やみ雲くもに(注4)デジタルへ脳の役目を託すことは、危険を伴うと言わざるを得ない。外部脳に人間の脳が持つ元来の力を奪われかねないのだから。

(注1)デジタル:ここでは、デジタル機器
(注2)スマートフォン:パソコンの機能もある携帯電話
(注3)対峙する:向き合う
(注4)闇やみ雲くもに:深く考えずに
55筆者によると、デジタルを使うことで前ぜん頭とう葉ようの老化が進むのはなぜか
1 記憶にかかわる脳の機能を使うことが少なくなるから。
2 デジタルがもたらす膨大な情報が、脳を疲労させるから。
3 脳が情報や知識を扱うことがなくなるから。
4 脳が感情のコントロールや思考をしないようになるから。
56この考えとはどのような考えか
1 脳よりデジタルのほうが、情報や知識を多く蓄積できる。
2 デジタルに頼り過ぎると、次第に脳の機能が低下する。
3 デジタルは、脳と同じように思考に使えるものではない。
4 デジタルと脳を使い分けることで、脳は思考に特化できる。
57筆者が言いたいことは何か
1 情報や知識の記憶装置である脳を、さらに鍛えるべきだ。
2 連想や判断の機能を持てば、デジタルも脳の役目を果たせる。
3 デジタルをうまく活用しなければ、脳の潜在力が引き出せない。
4 脳の機能を衰えさせないよう、デジタルの利用は慎重であるべきだ。
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

大学2回生(注1)の頃だったか、フランス語の文章を講読する授業に出席していたところ、なにかの折に先生が、「分かるものを読むのは読書ではなく、分からないものを読むのが読書です」、と仰おっしゃった。

(中略)

先生の言葉を聞いて当時の私は、自分がそれまでに知った限られた知識を確認するだけの本を読むのではだめで、自分の知らない考え方や感じ方にふれることによって、自分の偏へん狭きょう(注2)な物の見方を問い直さなければならない、と先生は言いたかったのだろうと思った。先生の言葉に私は感銘し、その時以来、当時の私にとってとりわけ難解であったフランス現代思想の哲学者や思想家の本を、理解できるようになるまでとことん読むように心がけた。

そんな読書を続けるうちに、はたして、難解な本を理解するだけの読書でいいのだろうかと自問するようになった。というのも、理解するということが、そもそも良いことかと問いかける哲学者や思想家の本を読んだからだ。理解するとは、人であれ物であれ、その人やその物を理にかなった(注3)仕方で知る良い方法だとたいていは言われる。

しかしながら、理にかなった仕方で、その人の人格なり、その物の本質なりを知ることには、暴力的なところはなにもないのだろうか。理解するということは、唯一存在しているこの人やこの物を、その単独な在り方ではなく、ほかの人やほかの物と共通する一般的な在り方で捉えることだ。私たちがなにかを知ろうとする際に頼りとする概念や観念は、様々な在り方をする諸もろ々もろ(注4)の存在に当てはまるから役に立つ。

概念や観念は私たちが知ろうとする対象の在り方に力を加えるわけではないのだから、知る私たちと知られる対象の間に立つ中立的な光のようなものだと見なされている。的確な概念や観念をとおして諸もろ々もろの存在を理解するのは、正しい学問だとされてきた。

しかしながら、たとえそれが正しくても、この人やこの物が持っている単独のなにかは、理解では捉えられないまま、知それ自体のなかで忘却(注5)されてしまいがちだ。なにかを理解できるということは、たしかに人間の優れた能力である。が、それは武器であり、この至高(注6)の武器の前では、およそ存在するものはなんであれ、ほとんど抵抗することができないということを心得ていなければならない。

(注1)2回生:2年生
(注2)偏へん狭きょうな:偏っていて狭い
(注3)理にかなった:合理的な
(注4)諸もろ々もろの:ここでは、あらゆる
(注5)忘却する:忘れ去る
(注6)至高:最高
58筆者は先生の言葉を聞いて、なんのために読書をするようになったかlow confidence
1 難解な物の見方や考え方を理解するため。
2 自身の物の見方や考え方を再考するため。
3 自身の知識を増やすため
4 自身の知識が正しいかどうか、確認するため。
59理解するとはどういうことか。
1 概念や観念に頼らず、人や物を中立的に捉えること。
2 概念や観念にとらわれず、人や物の本質を捉えること。
3 概念や観念を利用して、人や物を単独な在り方で捉えること。
4 概念や観念をとおして、様々な人や物を共通の枠組みで捉えること。
60理解することの問題点について、筆者はどのように考えているか
1 学問としての正しい在り方に、疑問を持たなくなる。
2 諸もろ々もろの存在を個別性や独自性でしか捉えられなくなる。
3 人や物の個別性や独自性が見えなくなるおそれがある。
4 人や物の本質に力を加えて、ゆがめてしまう可能性がある。
問題11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A

ビジネスで相手をうまく説得したいとは誰もが思うことだろう。私が最も意識しているのは、相手の性格や価値観、知的水準などに応じた説明のしかたをすることだ。具体的で明快な例を決める人もいるし、データに基づいた緻密な説明を好む人もいる。さまざまなタイプに合わせて対応することで、説得力を高められるように努めている。

ただ、どのような相手でも、まずは話を聞いてもらえなければ意味がない。そのためには、話し方や服装などの最低限のマナーは身につけておかなければならない、中身のある話ができればいいとこれらを軽視する人もいるが、初対面で悪い印象を持たれてしまうと、そもそも話を聞こうとは思ってもらえず大きなマイナスになってしまうからだ。もちろん相手の印象を気にしすぎるのは問題だが、いい印象を持ってもらうことはプラスに働くことも多いと思う。

B

説得力を高めるための第一歩は、「送り手」としての自分自身の信頼度を高めること。「この人は信用できそう」といった印象を与えることです。多くのビジネスパーソンが服装や言葉づかいを気にするのも、信頼できる印象を与えたいからに他なりません。

何よりも重要なのは、説得内容に関連した知識や情報を十分に吸収し、専門性を高めておくことです。(中略)

仕事に関連する情報というのは、日常生活の至る場面に転がっています。街を歩いていても、ショッピングモールや行楽地に出かけても、人々の行動パターンやライフスタイル(注)を知るヒントが見つかります。専門的知識や情報を生活に密着した形で提示することができれば、より説得力が増すはずです。説得力のある人には日頃から研究熱心な人が多いのもそのためです。

好印象も説得力につながります。人の話に耳を傾け、言葉と心のキャッチボールができる人は、間違いなく好印象を与えます

(注)ライフスタイル:生活様式
61AとBの認識で共通していることは何か
1 初対面の印象を変えるのは難しい。
2 態度や服装も相手が持つ印象に影響を与える。
3 相手が持つ印象を気にしすぎないほうがいい。
4 信頼度は、自分自身の努力だけでは高められない。
62説得力を高めるために必要なことについて、AとBはどのように述べているか
1 AもBも、専門性の高い説明ではなく、日常生活の身近な例を挙げて説明することだと述べている。
2 AもBも、相手の要求を理解するために、話をしっかり聞くことだと述べている。
3 Aは相手に合わせた説明をすることだと述べ、Bは専門的知識や情報を多く集めて生活に結び付けながら説明することだと述べている。
4 Aは相手の求める内容を的確に説明することだと述べ、Bは相手に合わせて情報量を調整することだと述べている。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

植物は美しい花を咲かせ、虫を誘った。鳥は飛ぶために翼を生やした。しかし、生物は、自ら求めてそのような性質を得たわけではない。生命にとって新しい変化は偶然によってしか生まれない。

DNAが複製され、親から子に受け渡されるとき、ごくごく稀まれに、ほんのわずかな誤植(注1)が発生する。もちろん誤植はランダムに(注2)おきる。ささいな誤植は新たな変化をもたらす。その変化自体には目的も意図も方向性もない。そこから何かを選びとるのは自然環境である。自然環境に適した変化は選択され、子孫を残す。環境に不適な変化は子孫を残せず、淘とう汰たされる。

ところが。もし本来ならあっさり淘とう汰たされてしまうような変化であっても、それを選びとり、守り、育むような「選択者」が自然以外に存在すれば、その変化は生きのびることができる。そんなことが近年、実はたくさん、あちこちで起こっている。近年、といってもそれは、人間がこの世界に出現して以来のこと。

たとえば鳥。鳥は卵を産むと巣に籠って暖める性質を持つ。数週間それに専心する(注4)。しかし、もし何らかの突然変異によって鳥の習性が変化し、卵を産んでも暖めることを放棄してしまったら。そんな変化は、子孫を残すのに圧倒的に不利だから、たちまちそんな鳥は淘とう汰たされるはず。

ところが人間はその鳥の卵を鳥に代わって暖め子孫を増やしてやることにした。なぜか。鳥は卵を暖めることを放棄したかわりに、またすぐに次の卵を作りはじめる性質を持っていたから。こうして現在、私たち人間は、毎日排はい卵らん(注5)し、毎日のように卵を産みっぱなしにして平然としている鳥、すなわち、一年に300個以上も卵を産み続けるニワトリ、ホワイトレグホン①を選びとった。

たとえばカイコ(注6)② カイコはもともとクワコという蛾がの一種だった。人間が常時、餌を供給して人工的な環境を与えた。すると幼虫は自分で餌を探索するのをサボるようになった。その分の余力をもっと別なこと、つまり絹糸を作り出す能力に振り向けるような種が選別された。かくして自分ではほとんど動けず、必要以上に大きく厚手の繭まゆ(注7)を作りだし、そこから出ることも飛ぶこともできないような昆虫が作り出された。カイコは人間がいないと生きていけない。

(中略)

人間がその進化のプロセスに介入し、自然になりかわって選択者としてふるまい、作りかえ、新たに生み出した生命。その生命たちはもはや人間なしでは生きていくことができない。一方、人間もまたそんな生命に助けられ、あるいは支えられて生きている。これは人間と人間が作り出した生命との新たな共生関係とも呼べる。

人間が登場して以来、進化の歴史は新しい局面を迎えた。人が作りかえたいのち。それに対して人間はきちんと責任を取らなければならない。

(注1)誤植:ここでは、ずれ
(注2)ランダムに:偶然に
(注3)淘とう汰たされる:ここでは、滅びる
(注4)専心する:集中する
(注5)排はい卵らんする:ここでは、体の中で卵を作る
(注6)カイコ:絹糸を作り出す虫
(注7)繭まゆ:虫が自身を包むための球状の覆い
63筆者によると、自然界で子孫を残した生物はなぜ子孫を残せたか
1 自然環境に合わせて自身を変化させたから。
2 自身に適した自然環境を選んで移動したから。
3 DNA が複製されるときに、ずれが生じなかったから。
4 DNA に生じた変化が、たまたま自然環境に合ったから。
64①ホワイトレグホンについて、筆者はどのように述べているかlow confidence
1 卵を産んでも暖めない。
2 一度に多くの卵を産む。
3 産んだ卵をほかの鳥に託す。
4 ほかの鳥より卵を暖める時間が短い。
65カイコについて、筆者はどのように述べているか。
1 身動きが取れないため、絹糸が多く作り出せなくなった。
2 人間が餌を与えることで、絹糸を作ることに専念するようになった。
3 生きるエネルギーの大部分を、餌を食べることに費やすようになった。
4 人工的な環境を与えた結果、絹糸を作るという新しい能力を獲得した。
66筆者が言いたいことは何か。
1 人間が作りかえた生物は、本来の姿に戻さなければならない。
2 人間はあらゆる生物と新たな共生関係を築くべきだ。
3 人間は生物の進化のプロセスに介入するべきではない。
4 人間は作り出した生命との共生関係を維持しなければならない。
問題13 右のページは、ある会社で人事課から社員に届いた案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
67ジェシカさんは、9月に受講料9,000円のビジネスマナー講座を、10月に受講料27,000円のプレゼン講座を受講する。ジェシカさんが会社から受けられる補助は、いくらになるか。
1 9、000円と10、000円
2 9、000円と27、000円
3 10、000円と10、000円
4 10、000円
68森田さんは、2月20日にビジネス文書講座を受講する。受講料補助の申請はどうしなければならないか。low confidence
1 2月15日までに①〜④を人事課に提出する。
2 2月15日までに①を、3月10日までに②〜④を人事課に提出する。
3 2月15日までに①を、3月31日までに②〜④を人事課に提出する。
4 3月10日までに①〜④を人事課に提出する。

2022年度

外部講座の受講料補助について

社員の業務能力向上を目的として、社外で受講する外部講座の受講料を補助します。

1.対象の講座

・2022年4月1日から2023年2月28日までに行われる、業務と関連がある講座が対象です。業務との関連については、受講料補助申請書に記入してください。

・昨年度の補助対象講座例:ビジネスマナー講座、プレゼン講座、ビジネス文書講座等

2.補助金額

・講座受講料の補助の申請は、以下のAかBで行ってください(同年度内 にAとBの両方で申請することはできません)。

一つの講座の受講料補助金額補助申請可能な講座数
(年度につき)
A30,000円以上25,000円1講座
B30,000円未満10,000円*2講座

*講座の受講料が1万円未満の場合、受講料の実費を支給します。

3.申請書類と補助金の支払い

・補助金額分は、立て替え払いになります。

・以下の書類を、受講後にまとめて、人事課にご提出ください。Bで二つの講座を受講する場合は、講座ごとに書類を分けて提出してもかまいません。

①受講料補助申請書(人事課ウェブページよりダウンロード)

②受講料の領収書

③講座に出席したことを証明する書類(講座修了証等)

④講座の内容が書かれた資料(パンフレット等)

・補助金は、各月の15日までに書類を提出した場合、翌月末日に振り込みます。16日以降に提出した場合は、2か月後の末日となります。

・申請書類提出締め切り:2023年2月15日

提出締め切りまでに書類をまとめて提出できない場合、①のみ先に提出締め切りまでに提出し、他の書類については、3月10日までにご提出ください。補助金は、3月31日に振り込みます。

提出・問い合わせ先:人事課平川(内線3210)

https://www.facebook.com/bui.yuuki.9