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N1 言語知識(文字・語彙・文法)・読解

2018-12
問題1 の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1父は、楽しいときはいつも豪快に笑う。
1 ゆうかい
2 ごかい
3 ごうかい
4 ゆかい
2今回の仕事にはかなりの忍耐が必要だ。
1 にんてい
2 にんたい
3 じんたい
4 じんてい
3今、アイディアを募っているところですので、ご協力をお願いします。
1 しぼって
2 ねって
3 つのって
4 さぐって
4現代の社会では、膨大なエネルギーが消費されている。
1 はくだい
2 ほうだい
3 ばくだい
4 ぼうだい
5滞っていた作業が、担当者が変わってからスムーズに進み出した。
1 とどこおって
2 つまって
3 てこずって
4 たまって
6彼の見識の高さには驚嘆するばかりだ。
1 きょたん
2 きょうたん
3 きょうだん
4 きょだん
問題2 (  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
7マラソン大会が終わり、先ほど道路の交通規制が(  )されました。
1 解除
2 解禁
3 廃止
4 停止
8記事のすぐ下に写真を載せるなど(  )を工夫すれば、もっと読みやすくなるだろう。
1 スケッチ
2 レイアウト
3 アウトライン
4 ルックス
9来春から始まる情報番組の司会に、若手のアナウンサーを(  )することが決まった。
1 採取
2 引用
3 採択
4 起用
10事件発生の連絡を受け、記者たちは急いで現場に(  )。
1 寄りかかった
2 駆けつけた
3 結びついた
4 突っ込んだ
11この食品会社は、薬品や化粧品の分野にも進出し、(  )経営に乗り出している。
1 建設的な
2 普遍的な
3 圧倒的な
4 多角的な
12毎年8月の祭りは、県内外から集まった数千人が歌や踊りに参加し、(  )行われる。
1 鮮烈に
2 絶大に
3 盛大に
4 熱烈に
13あの人はいつも(  )忙しそうに動き回っている。
1 のろのろと
2 すいすいと
3 せかせかと
4 ふらふらと
問題3 の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
14ハムをスライスして皿に載せた。
1 細かく切って
2 薄く切って
3 よく焼いて
4 軽く焼いて
15集会が始まると、資料がめいめいに配られた。
1 グループごとに
2 一人一人に
3 一斉に
4 順々に
16祖父のノートには、当時の出来事が克明に記されていた。
1 客観的に
2 簡潔にまとめて
3 生き生きと
4 詳しく丁寧に
17状況を改善する手立てがない。
1 方法
2 費用
3 時間
4 意志
18子どものころの思い出がありありと浮かんできた。
1 次々と
2 ぼんやり
3 はっきり
4 ふと
19部長は返事をしぶっていた。
1 なかなか返事をしようとしなかった
2 返事するのをすっかり忘れていた
3 返事が来るのをいつまでも待っていた
4 早く返事が欲しいと何度も要求した
問題4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
20作動
1 その子は、音楽を流すとすぐに作動して踊りだした。
2 最近の金融市場は専門家の予想と逆の方向に作動している。
3 郊外に建設した新しい工場が、今日無事に作動した。
4 このガスストーブは転倒すると安全装置が作動してガスが止まる。
21しぶとい
1 今日は朝から熱があり、体がしぶとくて動くのがつらい。
2 この箱は紙でできているのにとてもしぶとく、強く押してもつぶれない。
3 妹はしぶといところがあって、失敗してもあきらめず何度でも挑戦する。
4 地下の部屋は、風通しが悪く湿気がしぶとくて、居心地が悪い。
22備え付ける
1 寮の部屋にはパソコンが備え付けてあったので、自分で買わずに済んだ。
2 食事をテーブルに備え付けておいたので、どうぞ召し上がってください。
3 家にお金を備え付けておくために、銀行で現金を下ろしてきた。
4 父が乗って出かけたのか、車庫に備え付けてあった車がない。
23基調
1 私は自然環境の豊かさを基調にして、引っ越し先の家を選んだ。
2 このチームはキャプテンの鈴木選手を基調によくまとまっている。
3 実話を基調に書かれた小説が映画化され、多くの感動を呼んだ。
4 この部屋の家具は白を基調にした明るい色で統一されている。
24かさばる
1 映画館で、前の席の人の頭がかさばって、スクリーンがよく見えなかった。
2 紙の袋に入れた荷物がかさばって、持って歩くのが大変だった。
3 品質のいい材料を使ったら費用がかさばってしまった。
4 弁論大会で自分の番が近づくにつれて、不安がかさばってきた。
25交錯
1 これからの人生を考えると、様々な思いが交錯し、昨夜は朝まで眠れなかった。
2 運搬中に箱が落下して中身が散乱し、分けてあった商品が交錯してしまった。
3 この道は100メートル先で大きな道路と交錯するので、そこを左折してください。
4 この集まりでは様々な年代の人と交錯するので、見聞を広める良い機会だ。
問題5 次の文の(  )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
26私は、Tシャツ(  )ジーンズといったカジュアルな格好が好きだ。
1 を
2 に
3 など
4 ほど
27大波海岸に面している夏原町では、海の町(  )新鮮な魚料理が楽しめます。
1 なり
2 なくして
3 ながらに
4 ならではの
28昨日、水月滝を見に行った。さすが日本有数の水量を誇るだけあって、(  )見事な滝だった。
1 あえて
2 まさか
3 なかなか
4 かえって
29

(メールで)

映画の情報、ありがとうございます。教えてもらわなかったら、(  )ところでした。明日早速見に行きます。

1 見逃す
2 見逃さなかった
3 見逃せる
4 見逃せなかった
30最近、多くの地域で和紙職人の高齢化が進んでおり、このままでは、せっかくの伝統技術が(  )。
1 失われたようだ
2 失われかけている
3 失われかねない
4 失われてはならない
31会社の先輩は、「わからないことがあったら、何でも聞いて。」と言ってくれるが、会議や外出でほとんど席にいないので、(  )聞けない。
1 聞いては
2 聞くには
3 聞こうにも
4 聞かずとも
32西消さんは元銀行員。支店長を(  )、夢であった和菓子職人を目指し、35歳で退職。その10年後、大ヒット商品の「七色だんご」を生み出した。
1 任されたまでは
2 任されたくらいでは
3 任されるまでになったが
4 任されるくらいになれば
33

母「ねえ、たけしの次の対戦相手、去年優勝してるんだって。勝つのは難しいかな。」

父「そんなの(  )わかんないよ。」

1 やってるって
2 やってみなきゃ
3 やっちゃうのが
4 やっちゃおうと
34

A「昨日、取引先の人と食事したんだけど、プライベートなことまでいろいろ聞かれて困っちゃった。」

B「そんなのは、いちいち本当のことを言わずに適当に(  )。」

1 答えてくれそうだよ
2 答えられたせいだよ
3 答えただけのことだよ
4 答えておけばいいんだよ
35適切な目標を設定するのは難しいと言われている。目標があまりに高すぎると、やる気を(  )からだ。
1 失わせてしまってはならない
2 失わせてしまいつつある
3 失わせてしまうところだ
4 失わせてしまうおそれがある
問題6 次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
36民話「鶴の恩返し」は、わなにかかって苦しんでいる          ★      おじいさんに美しい布を織って恩返しをするというお話です。
1 鶴が
2 ところを
3 助けられた
4 助けてくれた
並べ順: 2 → 3 → 1 → 4
37新人が仕事中に居眠りしているのを発見。上司としては、見なかった          ★      注意することにした。
1 起こして
2 ほうっておく
3 ことにして
4 わけにもいかず
並べ順: 3 → 2 → 4 → 1
38株式会社トモカワ。短期的な成果が重視されがちな          ★      工作機械メーカーである。
1 時代にあって
2 目先の利益だけでなく
3 着実に成長を続けている
4 日本の将来を見据えながら
並べ順: 1 → 2 → 4 → 3
39犯罪心理学者でもある小説家大石竜也が描く巧みな心理描写は、犯罪心理学に精通した          ★      ものである。
1 専門家
2 初めて
3 にして
4 書ける
並べ順: 1 → 3 → 2 → 4
40自分の人生に関わる選択は自分でしたい。たとえその結果失敗したとしても、自分が      ★          経験として受け入れられると思う。low confidence
1 ひとつの
2 決めたことなら
3 それで
4 それは
並べ順: 2 → 4 → 3 → 1
問題7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、41から45の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
装飾という架け橋

「自然には直線がありません」――子どもの頃テレビから聞こえた言葉に、幼いながらはっとしたことを覚えている。その情報が正しいのかを確かめるために、それ以来自然をよく観察するようになった。地を這う蝶や、道ばたの植物、切り立った崖の岩に、たしかに完全な直線と呼べるものは41。そして自分の身体にも直線が存在しないことに気づいた。爪の一枚から歯の一本、耳の内部にいたるまで、全ての輪郭はゆるやかな弧を描いている。

42、身の回りには直線が溢れてもいた。机や鉛筆、黒板、箸やマグカップ、お菓子の箱に直線は存在していた。自然の造形と人工の造形に明確な差異があることを理解したのは43。大人になるにつれて、そんな人工物の表面を覆う「装飾」に関心を持つようになった。植物や動物、空や星をかたどった色とりどりの模様に目を奪われたのだ。装飾の歴史は古く、紀元前に作られた土器の模様は、装飾が人類にとっていかに根源的な行為であるかを示している。

44最古の装飾は魔除け(注1)のために用いられたのだという。そうと知って最初のうちは、人の手跡(注2)を残すことが魔除けのために重要なのだと考えていた。しかし、たとえば縄文土器がその模様から火炎土器と呼ばれるように、他の渦や縞の模様も、雲の流れや水の波紋など自然の織り成すかたちに着想を得たものである。つまり人間は、土器という人工の造形に自然のかたちを刻むことで魔除けとしたのだ。自分たちの手でつくった自然とは異質な造形を自然に溶け込ませることが、邪悪なものを遠ざける道であったのである。

歴史上、装飾は余分なものとして排除されたこともあった。しかし実のところ、装飾は私たちの造形と自然の造形とをつなぐ架け橋という至要な(注3)役割を45。

(注1)魔除け:悪い物を近づけないようにすること
(注2)人の手跡:人の手を加えた跡
(注3)至要な:とても重要な
41
1 見つけられなかった
2 見つけられなくなった
3 見つけないようにした
4 見つけようとしなかった
42
1 むしろ
2 一方で
3 しかも
4 それどころか
43
1 その時ぐらいである
2 その時だからである
3 その時のためである
4 その時のことである
44
1 その他の
2 例の
3 こうした
4 以下のような
45
1 持っているのだ
2 持っているべきだ
3 持っていてほしい
4 持っていてもかまわない
問題8 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)

人間だとすれば、スピードが最優先されるネット(注1)では、熟考する、内省する、深く考えるという、言葉による人間的な営為(注2)がないがしろにされはじめているのではないか。もしもこれからの社会が、ネット上を流れる言葉を主軸に営まれるようになると、人にとっての言葉とは、鮮度重視の生鮮食品のようなものになってしまうかもしれません。そこに思考の積み重ねや成熟、歴史といったものは不必要です。

(注1)ネット:ここでは、インターネット
(注2)営為:行い
46筆者が心配していることは何か。
1 新しい言葉が世の中にあふれてしまうこと。
2 スピードを優先するあまり誤った判断をしてしまうこと。
3 思考を深める行為が軽んじられるようになること。
4 思考に時間がかかってインターネットのスピードに追いつかないこと。
(2)
以下は、取引先から送られてきたメールである。

沖竹株式会社 営業部
戸田安文 様

いつもお世話になっております。

10月分の請求書のご送付、ありがとうございました。10月9日にファクス文書にてご連絡いたしましたように、弊社では10月分より、請求書を各部署の担当者経由ではなく、経理部で直接受け付けることになりました。今後は資材管理部・横井ではなく、経理部・長野あてにご送付願います。今回ご送付いただいた請求書はこちらで処理いたしますので、11月分よりご対応をよろしくお願いいたします。

2018年11月6日

株式会社イスキホーム
資材管理部 横井絵未
電話:07-8756-1324
メールアドレス:e_yokoi@isukihome.co.jp

47このメールで最も伝えたいことは何か。
1 10月分の請求書を経理部の担当者あてに再度送るようにしてほしい。
2 10月から資材管理部の担当者が変わったので、請求書の送付先に注意してほしい。
3 11月分から請求書の受け付け方法が変わるので注意してほしい。
4 11月分の請求書からは経理部の担当者あてに送るようにしてほしい。
(3)

「とにかく教師は生徒に向き合うべきだ」という考えには、子どもを「指導」してやろうという、プロを自任する教師の、ある種思いあがった気持ちがあります。そんなことをしなくても、毎日後ろ姿を見ているだけで、子どもはいい先生を見抜きます。自分の好きな先生を見つけて、勝手に影響を受けていくのです。それを、向き合って何かを伝えようとか、道徳的な影響を与えようなどとするから、偽の厳粛さが生まれ、子どもに嫌な圧迫感を与えるのです。

48筆者の考えに合うのはどれか。
1 教師は自身の指導力を過信しないほうがいい。
2 教師は生徒ではなく自分自身と向き合うべきだ。
3 教師は生徒に影響を与えようと思わないほうがいい。
4 教師は生徒に仕事に取り組む姿勢を積極的に見せるべきだ。
(4)

効率は、幾多ある価値尺度のひとつに過ぎない。けれども現代では、効率が良いことには突出した評価が与えられている。また、効率は、勤勉さと結びついているから、倫理的な価値をも帯びている。そのため、ほとんどの時間を効率で価値判断する傾向が強くなる。1日の価値は、その日にどれだけのことができたのかによって計られるようになる。考えてみれば不思議なことだが、生活の一側面でしかない生産の場で有効な指標が、ほかの側面にまで拡張して適用されるようになるのだ。

49筆者の言いたいことは何か。
1 生活の多くの側面を効率で評価するのには違和感がある。
2 効率を勤勉さと結びつけて考えるのには違和感がある。
3 効率は現代社会を評価するのに有効な指標である。
4 効率は倫理的な価値を評価する重要な尺度である
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)

すべての音楽体験の原点となってくれるのは、まだどんな言葉も湧き上がってこないような、純粋に感覚的な「第一印象」以外にありえないだろう。一体自分はその音楽にどう反応しているのか。まったく何の興味も感じていないか、何とはなしに居心地が悪いか、それとも気になってはいるのだが、まだうまくそれを言葉に出来ないでいるのか。音楽体験において一番大切なのは、他人の意見や世評などに惑わされず、まずは自分の内なる声に耳を澄ませてみることではないかと、私は考えている。

自分が音楽にどう反応しているのかをきちんと聴き取ってあげる――実はこれはそんなに①簡単なことではない。マスメディア時代に生きる私たちは、音楽を聴くより以前に既に大量の情報にさらされているし、知らないうちに「音楽の聴き方』についていろいろなことを刷り込まれている(注1)。それに他人の意見や反応だって気になる。そして私自身が音楽を聴くときの目安にしているのは何かと言えば、それは最終的にただ一つ、「音楽を細切れにすることへのためらいの気持ちが働くか否か」ということである。細切れとはつまり、演奏会の途中で席を外したり、CDなら勝手に中断したりすることだ。何かしら立ち去りがたいような感覚と言えばいいだろうか。音楽という不可逆にして不可分の(注2)一つの時間を、音楽とともに最後まで共体験しようという気持ちになれるかどうか。自分にとってそれが意味/意義のある音楽体験であったかどうかを測るサインは、最終的に②これ以外ないと思うのである。

(注1)刷り込まれる: ここでは、身に付けさせられる
(注2)不可逆にして不可分の:逆戻りできない上に、分けられない。
50筆者によると、音楽体験において大切なことは何か。
1 音楽に対する純粋な感覚を磨くこと
2 自身の興味に合っている音楽と向き合うこと
3 自身が感じたことをすなおに言葉にすること
4 自身がどう感じているかをしっかりとらえること
51①簡単なことではないとあるが、なぜか。
1 周りの評判や情報に無意識に影響されてしまうから
2 「音楽の聴き方」の情報と自身の聴き方は違うから
3 自身が音楽にどう反応しているかを考えたことがないから
4 自身の反応より他人の意見や反応のほうが大切だと考えているから
52②これとは何か。
1 音楽を最後まで聴いて印象に残るかどうか
2 音楽を途中でやめずに聴きたいと思えるかどうか。
3 音楽を中断しても、後でまた聴きたいと思えるかどうか。
4 音楽を細切れにしても、共体験しているという気持ちになれるかどうか。
(2)

副業を認める企業が増えている。自社の社員に副業を認めるとともに、副業採用をしている企業もある。神戸市など自治体でも推進する動きが出てきた。成長戦略の一環で政府も後押しをしている。もともと企業は本業への支障、帰属意識の低下、機密情報の漏洩 などを防ぐため、副業を良しとしてこなかった。転機を迎えているのは、既存業務だけで は社員の飛躍的成長は望めず、企業が発展することも難しい、という危機感があるからだろう。

ウェブサイト調査「日本の人事部・人事白書 2017」によれば、導入企業が挙げた副業の効果は「従業員のモチベーション(注1)向上」が最多だった。副業を自社だけでは得られない経験やスキル、人脈形成の場ととらえ、社員一人ひとりの創造性と生産性の向上に期待をかける。

社員にとっても本業を持ちながら第2のキャリアを築いたり、ローリスク(注2)で起業したり、メリットがある。副業が社会全体に広がれば人手不足を補い、成長産業へ緩 やかに労働力をシフトさせ、ベンチャー企業(注3)の活性化にも寄与する。しかし、労働時間管理や労働災害の扱いなど明確になっていないことも多い。主務先(注4)の責任範囲を明示した規定やガイドラインを望む声がある。(中略)社員側の意志と力量も問われる。

営業職の友人が本業の大企業向けコンサルティング(注5)と、生活用品を販売する副業を両立させ、大成功している。一方、それを見てまねをした同僚たちはどちらも売れず、本業企業の組織風土が荒れてしまったという。副業をする側にも、確かな目的意識が欠かせない。

(注1)モチペーション:意欲
(注2)ローリスク:低いリスク
(注3)ベンチャー企業:新分野に挑む小規模企業
(注4)主務先:ここでは、本業の勤務先
(注5)コンサルティング:ここでは、助言や指導
53副業を認める企業が増えているのはなぜか。
1 社員が既存業務の良さを見いだせなくなっているから
2 副業が本業に悪影響を与えないことがわかってきたから
3 政府や自治体の支援があることで、今が転機だという認識があるから
4 本業だけでは、社員個人の成長も企業の発展も難しいと考えているから
54筆者によると、社員にとっての副業の利点は何か。
1 多様な経験が積める上に、収入を増やすことができる。
2 他の職業を経験することで、本業の良さが再認識できる。
3 本業よりも自分に向いている仕事を探す機会が増える。
4 本業を基盤としつつ、安心して新しい仕事に挑戦できる。
55筆者によると、副業をする社員に求められることは何か。
1 本業で得た経験を副業に生かすこと
2 本業に対しても常に意欲を失わないこと
3 何のために副業をするのかを明確に自覚すること
4 成功した人のまねをせず、新しい分野に挑戦すること
(3)

人生の経験を積んだ者は、同じ出来事に遭遇しても、また同じ風景を眺めても、そこから得る情報量が、若者と較べると格段に多い。だから老人の場合は、同じ長さの時間の中に詰まっている内容が充実していて、一刻一刻が①濃密な質量をもっている。

(中略)

老人がボーっとなにかを眺めているのは、なにもすることがないから、ではなく思い出すことが多過ぎて忙しいからなのである。時間が早く経つのは、そのせいではないか。若い頃は、いつもヒマを持て余していたものだ。なにか、面白いことはないか。どこかへ行けば、なにかが見つかるだろうか。やれといわれたことをやるのは嫌だが、かといって自分からやりたいことは見つからない。退屈を紛らわす術も知らず、風景を眺めても空虚(注1)で、時間を満たす材料があまりにも少なかった。いま、②あの年齢に帰れといわれたら、私は即座に断るだろう。

若い頃に悩むのは、先が見えないからである。自分にどのくらいの力があるのかもわからず、どんな未来が開けているのかもわからない。先がわからないことを夢と言い換えて慰めてみても、その夢が虚ろなものであることはうすうす感じている。あんな時代に、二度と戻ってたまるものか(注2)。夢は潰れて現実となり、その繰り返しの末に人生が現実ばかりで満たされるようになることが、歳をとるということにほかならない。ふたしかな夢を見ずに済むことが、いかに心に平安(注3)をもたらすものか、歳をとらなければわかるまい。

(注1)空虚だ: むなしい
(注2)二度と戻ってたまるものか:絶対戻りたくない
(注3)平安:安らかさ
56①濃密な質量をもっているとあるが、なぜか。
1 これまでの充実した人生に満足しているから
2 長い人生で積み上げてきた経験があるから
3 残された時間の大切さを知っているから
4 時間が早く経つのを知っているから
57②あの年齢に帰れといわれたら、私は即座に断るだろうとあるが、なぜか。
1 時間に追われてなにをしてもむなしく感じたから
2 なにひとつ思いどおりにできず悩んでいたから
3 やりたいこともなく心が満たされなかったから
4 おもしろくないことばかりやれといわれたから
58歳をとることについて、筆者はどのように考えているか。
1 先がわからないことに悩まされなくなり、穏やかな気持ちになる。
2 ふたしかな夢であっても、その価値が再認識できるようになる。
3 夢より現実のほうが素晴らしいと気づいて安心する。
4 悩みはあっても、夢を実現できるようになる。
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

日本の森の生態系は、生物多様性が高いといわれています。生物多様性が高いのは、多くの生物の生息(注1)域になりうる多様な環境があるからです。では、なぜ、多様な環境があるかというと、人間が自然に長期的、継続的に介入してきたということが大きく関係しています。

人間がいない状態で、自然が、自然の作用のなすがままに(注2)置かれていた時代の植生(注3)を「原植生」と呼んでいます。この時代、日本列島は現在の状態よりも生物の生息環境として単純なものであったはずで、そこに生息する生物の多様性は現在よりも低かったのではないかと私は考えています。

これまで、人間は、人間の都合で、自然を改変してきました。しかし最近になって、多くの人が都市に集中して住むようになり、食料も木材もエネルギーも海外から輸送してくるようになって、これまでのように自然に長期的、継続的に介入する必要がなくなりました。人間の介入が止まった森は、自然の作用によって変化していきます。そのまま放っておけば、人間がいなかった時代の自然に戻るかというと、そう簡単ではありません。

人間の介入は土壌の奥深くまで及んでいます。植生の回復に比べて、土壌の回復には長い時間がかかるので、まずは土壌が回復しない状態で、その上に植生が成立することになります。この状態を「潜在自然植生」といい、原植生とは区別されます。

(中略)

現在の日本の生物多様性は、人間による自然への長期的、継続的な介入の結果としてもたらされたものです。その介入は、決して生物多様性のためではなく、人間が生きていくために燃料、木材その他を収奪する(注4)ためだったのです。もし現在の状態が生物多様性が高い状態だとすれば、それはあくまで副産物として得られたものなのです。今後、生物多様性の維持のために、自然に人間が介入し続けるべきだ、という主張があります。しかし問題は、そのための資金を誰が出すかです。とくに、公的な資金を投入するかどうかは、よく考えてからのほうがいいと思います。

自然が、自然の作用によって変化していくのに逆らって、人間が作業をしようとすると膨大な手間と時間がかかります。その手間に見合う利益が、人間にもたらされるのか、また、放置して自然の作用に任せておくことが、人間や生物にどのような損失をもたらすのか、正確に理解することが求められています。

(注1)生息生存
(注2)作用のなすがままに:ここでは、作用のままに
(注3)植生:ここでは、植物群の状態
(注4)収奪する:奪い取る
59人間がいない時代の日本の森の生態系について、筆者はどのように述べているか。
1 生息環境が単純で生物が生息しやすかった。
2 生物が環境の影響を受けることが現在より少なかった。
3 生物もその生息環境も現在ほど多様ではなかった。
4 生物もその生息環境も自然の作用により多様化しつつあった。
60そう簡単ではありませんとあるが、なぜか。
1 植生と土壌の回復には、人間が介入したのと同じ時間が必要だから
2 人間が介入した土壌には、植生が成立しにくいから
3 人間が介入した土壌の回復は、植生の回復より時間がかかるから
4 人間が介入した植生と土壌は、自然に回復することはないから
61現在の日本の生物多様性について、筆者はどのように述べているか。
1 人間が自然の恩恵を受けようとして生み出したもの
2 人間が生存するために行った介入によって生じたもの
3 人間が生物多様性を目指して介入した結果生まれたもの
4 人間の介入が行われなかった土壌で自然に生じたもの
62人間の自然への関わりについて、筆者はどのように述べているか。
1 自然の作用による変化を見守り続けるのがよい
2 自然への介入の有無による利害を十分見極める必要がある
3 生物の損失より人間の損失が少ない場合は、自然に介入すべきだ
4 人間が介入した自然をもとに戻すために、資金を投じて対策をすべきだ
問題11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A

苦手を克服しようとする努力は貴重です。しかし、人には向き不向きがあるのも事実。苦手を克服するまで好きなことをやってはならないとすれば、誰だって自分らしさを見失ってしまいます。

そう考えれば、できないことを無理に克服する必要はないと考えてもいいのではないでしょうか。不得手な部分は得意な人に助けてもらえばいいのです。

落ちこぼれだったエジソンは、自分の知識の足りない部分を補うために、優秀な科学者や技術者を雇いました。自分の弱みを知っていたからこそ、エジソンはそれを埋め合わせる方法を考え、千にも及ぶ発明を実現できたのです。弱みがわかれば弱みを「避ける」という選択ができます。それは弱みから「逃げる」という意味ではありません。失敗の要因を避けて、事前に適切な対処をする工夫ができるようになるという意味です。

困難から逃げてばかりいては何事も成し遂げられませんが、困難を避けるために行う試行錯誤は成功を導く大きな戦略です。

B

あなたは「苦手なことは何とかして乗り越えなければ。」と自分自身を必要以上に追い込んではいないだろうか。もちろん、自身の欠点や弱点はすなおに認めて謙虚にならなければならない。しかしそれらは努力で簡単に克服できることばかりではない。克服できないからといってコンプレックスを抱え続けるよりも、得意なことを生かすことを考えてみてはどうだろうか。

特に仕事の場合は、さまざまな職種や職場があるので、自身に合ったものを選ぶことが可能だ。得意なことを生かせる環境を見付けることで、自信を持って生き生きと働くことができるだろう。

63苦手を克服することについて、AとBはどのように述べているか。
1 AもBも、必要だと述べている。
2 AもBも、必ずしも必要ではないと述べている。
3 Aは必要だと述べ、Bは必ずしも必要ではないと述べている。
4 Aは必ずしも必要ではないと述べ、Bは必要だと述べている。
64AとBの認識で共通していることは何か。
1 困難を避けるために、さまざまな試行錯誤を行うのがよい。
2 失敗に備えて、事前に適切な対処を考えておくべきだ。
3 自身の長所を生かせる場を見付けるべきだ。
4 自身の弱いところを自覚することは大切だ。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

人間はおかしなもので、自分が苦労して作ったり、特定の誰かが自分のために作ってくれたと思うと、より深い満足感を覚えるものらしい。それは恋人が編んでくれたセーターをプレゼントされた時のことを思えば、容易に想像できよう。モノにではなく、そこに込められた「思い」こそが人を満足させ、幸福にするのである。

だとすると「労働や生産」を家庭から切り離すことで成立する大量生産・大量消費システムの進展は、身の周りからそうした「思い」や「かけがえのなさ(注1)」を消し去っていく過程だったと言えなくもない。

かつて何でも手作りしていた時代には、身の周りに手作りのモノやサービスがあふれていたため、金銭を払って得る商品やサービスにそんな「思い」や「かけがえのなさ」を要求する必要もなかった。人々が商品に求めたのは単に機能と安さだった。だからこそ、均質な機能を持つ商品を安く供給できる大量生産が有効だったのである。

しかし、ある程度商品が行き渡ると①事情は違ってくる。人間は持たざる時には人並みを求めるが、ひとたび人並みになるや、今度は人との違いを求めだし、人と同じ商品では満足できなくなるからだ。この隘路(注2)を現代の資本主義はデザインによってモード(流行)を作りだしたり、特定の商品を持つことが社会的地位の象徴であるかのように思わせることで切り抜けてきた。

頻繁に繰り返される自動車のモデルチェンジや、去年買った服を今年着るのが恥ずかしいくらいに目まぐるしく変わる流行のファッション。機能的には軽自動車で十分であるにもかかわらず、乗っている自動車の大きさや豪華さによって自分の価値が判断されるような気がして、より高級な車を買いたくなるのもそのためだろう。(中略)

ただ、モノによって自分を他と差別化するというこのやり方は、②深刻な矛盾に陥らざるをえない。つまり、社会に流布された豊かさや幸福のモデルに自分を合わせることで個を主張するわけだから、自分を個性化しようとすればするほど本当の自分の色を消し去り、逆に没個性化していくという矛盾である。

消費財がほぼ万人に行き渡り、しかも所得の大きな格差も無くなって、モノによって自分を他者と差別化することが困難になりつつある現在、この矛盾はこれまでになく鮮明になってきている。もう買いたいモノがないという現状は、その端的な現れだろう。こうした消費社会の矛盾を自覚した時に人が立ち戻る場所は、やはり「思い」とか「かけがえのなさ」しかないような気がする。

記号と化したモノに人が操られている現状を脱し、人がモノを使う本来の姿に戻るためにも、満足感や幸福感は何によってもたらされるのか、今一度考える必要があるのではないか。

(注1)かけがえのなさ:他に代わりがないほど貴重であること
(注2)隘路:ここでは、難しい状況
65筆者によると、大量生産のシステムが普及したのはなぜか。
1 消費者には手作りのモノは価格が高く手が届かなかったから
2 消費者が商品に金銭を払うことを惜しまなかったから
3 消費者が手作りのモノでは満足できなかったから
4 消費者が便利で安価な商品を欲していたから
66①事情は違ってくるとあるが、どのように違ってきたか。
1 人と違う商品を持つことに意味を見いだすようになった。
2 人と違う商品を持たなくても個性を表せるようになった。
3 特定の商品を求めることに疑問を感じるようになった。
4 特定の商品を持つことでは自身の価値を高められなくなった。
67②深刻な矛盾とあるが、どういうことか。
1 人との違いを出そうとしているのに、人と似てしまう。
2 買いたいモノはないのに、お金を使いたくなる。
3 社会のモデルに自分を合わせようとするほど、合わなくなる。
4 本当の自分を隠そうとするほど、自分が出てしまう。
68筆者の言いたいことは何か。
1 モノを持たないことで消費社会の矛盾を自覚すべきだ。
2 モノを持てることの幸福感を味わうべきだ。
3 モノに込められた「思い」を再認識すべきだ。
4 モノの持つ本来の機能を再認識すべきだ。
問題13 右のページは、ある宿泊施設の案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
69サブリナさんは中橋区に住んでいる。「中橋自然の宿」に、国から遊びに来る友達と二人で泊まりに行こうと思っている。友達の年齢はサブリナさんと同じ24歳である。二人に適用される1泊の利用料金はどのようになるか。
1 サブリナさんも友達も5300円
2 サブリナさん5300円、友達6000円
3 サブリナさん5300円、友達7300円
4 サブリナさんも友達も7300円
70ムカジさんは中橋区にある会社で働いていて、10月1日に「中橋自然の宿」に泊まりたいと考えている。予約が申し込める期間はいつからいつまでで、区民料金で宿泊するためにしなければならないことは何か。
1 4月1日から9月24日の間で、申し込み時に区民であることを証明できるものを提示する。
2 4月1日から9月24日の間で、宿泊時に区民であることを証明できるものを提示する。
3 4月1日から9月30日の間で、宿泊時に区民であることを証明できるものを提示する。
4 6月1日から9月24日の間で、申し込み時に区民であることを証明できるものを提示する。

中橋区区民施設
中橋自然の宿・利用のご案内

大木山の麓にある「中橋自然の宿」は自然の中で過ごすことを目的に作られた宿泊施設です。

【利用料金表(税込)】

1名の利用料金(1泊2食付き)大人(18歳以上)子供(4-7歳)
区民料金区民の方5300円3300円
区民以外の方の料金区民ではないが区民と一緒にご利用の方6000円3800円
区民ではない方7300円4300円

*3歳以下は無料です。(食事が必要な場合は2食1,000円になります)

【申し込み方法】

電話、ファクス、インターネットでお申し込みいただけます。

【申し込み受け付け期間】

区民の方

利用月の6か月前の1日から、宿泊希望日の1週間前まで

(例:10月1日の宿泊を希望の場合、4月1日から9月24日まで)

区民以外の方

利用月の4か月前の1日から、宿泊希望日の1週間前まで

(例:10月1日の宿泊を希望の場合、6月1日から9月24日まで)

申し込みの際には①代表者の住所、氏名、電話番号、②利用人数(大人と子どもの各人数、各料金区分)、③希望する宿泊日、宿泊日数、④部屋数の希望をお知らせください

【料金の支払い】

ご宿泊時にお支払いください。

現金またはクレジットカードでのお支払いが可能です。区民料金適用には、宿泊時に、区民であることを証明できるもののご提示が必要です。

区民は、以下のa.〜c.のいずれかに当てはまる方になります。

a.中橋区にお住まいの方

b.中橋区にある会社で仕事をしている方

c.中橋区にある学校に通っている方

中橋区役所 施設課 自然の宿担当

電話:015-539-1515

ファクス:015-539-1516

http://www.nakahashi.lg.jp/shizennoyado